京都市東山区の八坂神社付近にある石塀小路は、風情ある石畳が続く細い路地です。つい最近まで知る人ぞ知る京都の隠れた名所でした。現在ではインターネット等で魅力が紹介されることが増え、散策を楽しむ人が増えています。京都の中では歴史が浅く、大正時代に整備された道です。周囲には旅館や料理屋が立ち並び、京都らしい風情が感じられます。
この記事では、石塀小路の魅力や見どころをご紹介しましょう。
風情ある小路の
歴史
石塀小路はかつて圓徳院という寺院の敷地でしたが、明治時代に税金対策として庭園の一部を壊して抜け道にしました。レンガ塀は圓徳院の外壁で、当時は珍しかった外国製の赤レンガを輸入して作ったと伝わっています。その後少しずつ道の周囲に飲食店や旅館ができ、大正時代にはほぼ今の姿になりました。
小路に敷かれている石畳は、かつて京都市内を走っていた市電で使われていたものです。昭和になって市電が廃止された際、ここに敷かれました。現在は京都市の伝統建築物保存地域に指定され、古い町並みが保存されている他、車の乗り入れも制限されています。
風情ある道を
散策する
八坂神社から圓徳院を目指して歩いていくと、石塀小路の石畳が見えてきます。入り口にガス灯に似せた小さな案内板が立ってるのが目印です。一歩中に入ると杉板塀の外壁を持つ京町屋が立ち並び、京都らしい風情が感じらます。夜になるとオシャレな街灯に灯がともり一層雰囲気が増すので、日が落ちた後に訪れるのもおすすめです。高台寺の方へ抜けられますから、そのまま二寧坂・産寧坂へ向かうこともできます。
小路内の
旅館に泊まる
石塀小路には旅館が点在しています。かつて東山周辺では盛んに映画撮影が行われおり、その際には多くの映画関係者に利用されていました。どれも大きな旅館ではありませんが、京都らしい風情が楽しめます。シーズンオフでも予約が必要ですが、値段の手ごろなところも多く、宿泊プランも複数から選べますのでおすすめです。
石塀小路
アクセス情報
住所:京都市東山区八坂神社南門下ル石塀小路
駐車場:近隣のコインパーキングを利用
交通案内:京阪祇園四条駅より徒歩15分