産寧坂(三年坂)は清水寺へ向かう参道の一つで、東山区に位置しています。豊臣秀吉の妻、北政所が利用したという伝説でも有名です。石畳が風情を感じさせる道で、両側には京都らしいお店が立ち並んでいます。清水寺へ向かう人で賑わい、観光客にも人気のスポットです。
この記事では、産寧坂(三年坂)の魅力や見どころをご紹介しましょう。
本当?迷信?
産寧坂の伝説
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急な階段を下から見上げる
産寧坂(三年坂)は、高台寺方面から清水寺に参詣する人々の参道として造られました。産寧坂とも表記されている理由は、清水寺に安置されている子安観音に安産のご利益があるからです。
産寧坂(三年坂)で転ぶと3年以内に亡くなってしまうという伝説があります。その昔、清水寺一帯が鳥辺野と呼ばれる葬送の地であったことに由来するといわれていますが、はっきりとしたことは今でもわかっていません。清水寺へと通じる最後の急な石段の麓では、今でも厄よけのひょうたんが売られています。
風情ある坂道を
散策する
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風情ある建物が並ぶ
産寧坂はその下の二寧坂と共に、京都市の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。そのため、瓦屋根に焼き杉板の外壁を持つ風情ある家並みが続いており、京都らしい趣きのある場所です。
八坂神社から高台寺・二寧坂を経由して清水寺に向かうこともできますし、清水寺を拝観した後で坂道を下って八坂神社や祇園方面へ抜けることもできます。所要時間は約1時間。両側にはお店が立ち並んでいますので、買い物や食事も楽しめます。
産寧坂と二寧坂との間には竹久夢二寓居跡の石碑がひっそりと佇んでいるので、ファンの方は写真などを撮るのもよいですね。
買い物を
楽しむ
産寧坂の両脇には京都らしい和雑貨や、和菓子・軽食が楽しめる店が並んでいます。中でも厄除けのひょうたんを売るお店は有名です。ここでは、その中でも一押しのお店をご紹介しましょう。
七味屋本舗
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七味屋本舗の店先
産寧坂を上がりきった場所にある唐辛子の専門店です。一味から七味まで唐辛子が取り揃えられている他、出汁やドレッシング・お菓子などもあつかっています。
住所:京都市東山区清水2丁目221清水寺参道
電話番号:075-551-0738
営業時間:9~18時(季節によって変動あり)
定休日:不定休
駐車場:なし
公式サイト:http://www.shichimiya.co.jp/
瓢箪屋
江戸時代から続く厄除けの瓢箪(ひょうたん)を販売する店舗です。店頭にずらりと並ぶ瓢箪を眺めているだけで楽しくなります。瓢箪の他、猫グッズも取り扱っており、愛猫家に人気のお店です。
住所:京都府京都市東山区清水3-317
電話番号:075-561-8188
営業時間:9~18時
定休日:無休
駐車場:なし
三年庵
明治時代から続くあられの専門店です。今でも手作業であられを焼き上げ、店頭には香ばしい匂いが漂っています。お土産にも一押しです。
住所:京都市東山区清水3-321
電話番号:075-561-7538
営業時間:10~17時
定休日:不定休
駐車場:なし
産寧坂(三年坂)
アクセス情報
住所:京都府京都市東山区清水
駐車場:近隣のパーキングを利用
交通案内:阪急河原町駅より207系統バス乗車、清水道下車、徒歩15分ほど