建長寺
?評価について

北鎌倉 建長寺
座禅体験で心すっきり、
鎌倉を代表する禅寺

鎌倉五大寺の一つでもある建長寺は、鎌倉禅寺の中でも最も格式が高く、鎌倉を代表する観光スポットとして有名です。北鎌倉駅から徒歩15分。桜やアジサイ・紅葉など、四季折々の楽しみ方ができるのも魅力で、見頃になると毎年多くの参拝客でにぎわいます。

この記事では、そんな建長寺の歴史やアクセス情報・見どころなどをまとめてご紹介しましょう。人気の座禅体験会についても詳しく解説していますので、観光だけでなく座禅を楽しみたい方も必見です。

この記事を読むことで、建長寺が人気の高いお寺である理由が分かります。

01. 鎌倉を代表する禅寺、
建長寺の歴史

建長寺は日本に存在する禅寺の中で最も古いお寺です。山号は巨福山(こふくさん)、寺号は建長興国禅寺(けんちょうこうこくぜんじ)となっており、正式名称を巨福山建長興国禅寺(こふくさんけんちょうこうこくぜんじ)と言います。一体、どのように建立され、現在まで歴史を重ねてきたのでしょうか? ここでは、建長寺の歴史や逸話を紹介します。

北条時頼によって創建

1253年、鎌倉幕府の5代執権であった北条時頼は、南宋(なんそう)の僧侶、蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)を鎌倉に招き、建長寺を創建します。北条時頼は熱心な仏教信者で、禅宗を深く信仰していました。建長寺の創建は、こうした時頼の信仰に基づいたものです。また、当時、外国渡来の最新文化であった「禅」の寺を建てることによって、京都の公家(くげ)文化に対抗しようという意識があったとも考えられます。日本で初めての純粋禅道場が開かれ、多いときには1,000人を超す僧侶が修行に訪れていたと言います。

処刑場の跡地に作られた

現在の境内が広がる場所は、もともと地獄谷と呼ばれる罪人の処刑場でした。敷地内には罪人供養のため地蔵菩薩像を本尊とする心平寺というお寺が建てられていましたが、年月とともに廃寺となり、地蔵像を祀る地蔵堂だけが残ったようです。建長寺仏殿の本尊が地蔵菩薩像となっているのは、こうしたことに由来しています。

けんちん汁発祥の地

建長寺は、けんちん汁発祥の地でもあります。建長寺で精進料理を振る舞っていた際、あまりの来客に食材が不足し、苦肉の策としてつぶした豆腐を野菜と一緒に煮込んで汁物として出したのが始まりです。これが建長汁として評判となり、なまってけんちん汁と呼ばれるようになります。もともと精進料理であったため、肉や魚を使わず、出汁にも昆布や椎茸などが用いられていました。

02. 建長寺の伽藍を
詳しく紹介

建長寺といえば、一直線に立ち並ぶ伽藍(がらん)が見どころの一つです。度重なる火災によって創建当初のものはほとんど残っていませんが、いくつかは復元され今も姿が残っています。ここでは、主要な伽藍をいくつかご紹介しましょう。

総門

総門(建長寺)

建長寺の入り口 総門

総門は、建長寺の入り口にあたる門です。最初に作られたのは1275年。以降、焼失と再興を繰り返し、最後に再興されたのは1609年となっています。しかし、この総門も1923年の関東大震災で倒壊したために現存していません。

現在、建長寺の総門となっているのは、1940年に京都の般舟三昧院(はんじゅざんまいいん)から移築されたものです。1783年に作られ、建長寺の山号、巨福山(こふくさん)が掲げられていることから巨福門(こふくもん)とも呼ばれています。

三門

三門(建長寺)

総門を抜けた正面にある三門

三門は山門とも書き、総門を抜けた正面にあります。現在の三門は1775年に再建されたものです。この再建の折に古狸が住職に化けて協力していたという伝説があり、このことから、たぬきの山門とも呼ばれています。

建長寺の三門は国の重要文化財にも指定されており、三間二十門の門としては東日本最大規模のものです。桜上には釈迦如来・五百羅漢・十六羅漢が安置されており、門を通るだけで心が清らかになると言われています。

鐘楼

鐘楼(建長寺)

鐘楼 吊るされている梵鐘は国宝

建長寺の鐘楼(しょうろう)は三門の東側に位置します。この鐘楼に吊るされているのが、国宝にも指定されている梵鐘(ぼんしょう)です。国内で最も古い梵鐘で、円覚寺・常楽寺の梵鐘とともに「鎌倉三名鐘」と呼ばれています。鋳物師の筆頭であった物部重光によって鋳造されたもので、創建当時から残る数少ない遺品の一つです。初代住職の蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)による銘文が刻字されており、これが日本における「禅寺」の始まりだと言われています。

仏殿

仏殿(建長寺)

仏殿

現在、建長寺の仏殿となっているのは、もともと徳川秀忠の正室、崇源院を供養するために芝増上寺に建てられていたものです。1647年に御霊屋(みたまや)の建て替えに際して建物を譲り受け、建長寺の境内に移設されました。そのため、建長寺の仏殿は、一般的な禅宗のものとは異なる造りとなっています。

禅宗寺院の本尊と言うと釈迦如来が一般的ですが、建長寺の本尊となっているのは、死後の苦しみから人を救うとされる地蔵菩薩坐像です。仏殿には、室町時代に作られた高さ2.4メートルの巨大な地蔵菩薩坐像が安置されています。2010年には、国の重要文化財指定となりました。

法堂

法堂(建長寺)

鎌倉で唯一の法堂

1275年、北条時頼の13回忌に合わせて創建されました。しかし、度重なる火災・地震などにより、当時の建物は残されていません。現在の法堂は1814年に再建されたものです。鎌倉唯一の法堂として知られ、その大きさは関東一を誇ります。

法堂は法を説くためのお堂なので、仏像は安置しないのが通常です。しかし、建長寺の法堂は千手観音坐像が安置され、さまざまな儀式が行われています。仏殿と同じく、国の重要文化財指定です。

雲龍図

法堂雲龍図(建長寺)

小泉淳作氏による雲龍図

建長寺創建750年記念事業の一環として、十二所の画家である小泉淳作氏によって描かれたものです。法堂の天井に掲げられている、縦約10m・横約12mに及ぶ巨大な画となっています。仏教において、龍は仏の教えを人々に伝えると言われており、修行僧に法の雨を降らすという意味があるということです。

唐門

唐門(建長寺)

唐門

建長寺の方丈の正門であり、屋根が唐破風になっている門という意味を持ちます。徳川家の菩提寺増上寺の中門だったもので、1647年に仏殿や西来庵中門とともに建長寺へ移築されました。平成23年には保存修理が完了し、華美な姿が復元されています。

方丈

方丈(建長寺)

方丈

方丈(ほうじょう)は龍王殿とも呼ばれ、宝冠釈迦如来を本尊としています。度重なる焼失と再興を繰り返し、現在の建物は総門と同じく1940年に京都の般舟三昧院(はんじゅざんまいいん)から移築されたものです。現在は各種儀式やコンサートなどの催しに使用されています。

半僧坊

半僧坊(建長寺)

半僧坊

境内の裏山に位置する社で、半僧坊大権現が祀られています。建長寺の半僧坊は静岡県の方広寺(ほうこうじ)から迎えられた神で、その姿はまさに天狗です。半僧坊本殿までの参道には大小さまざまな天狗像が配されています。

半僧坊は建長寺の中でも最も景色が良いスポットとして人気の場所です。正面の見晴台からは相模湾、左手の富士見台からは富士山を望むことができます。

03. 建長寺の
塔頭を紹介

高僧の死後、弟子がその徳を慕って境内周辺に建てた小寺院のことを塔頭(たっちゅう)と呼びます。繁栄時には49もの塔頭があったと言われていますが、現在残っている塔頭は12院です。代表的な塔頭をいくつか紹介します。

妙高院

妙高院(建長寺)

妙高院

第二十八世肯山聞悟(こうざんもんご)の塔所です。札所本尊を聖観世音菩薩・本尊を宝冠釈迦如来としています。この塔頭では一般の参拝は受け付けていません。ただし、御朱印をいただく場合のみ山門の脇戸から中に入ることができます。本堂前でお参りをし、庫裏の玄関で御朱印をいただいてください。

龍峰院

龍峰院(建長寺)

龍峰院の山門

第十五世約翁徳倹(やくおうとくけん)の塔所で、本尊は聖観音菩薩。もとは八代執権の北条時宗が創建した持仏堂でした。こちらも妙高院(みょうこういん)同様、一般の拝観は受け付けていません。観音巡礼者のみ立ち入りが許されており、門の脇戸から入ることができます。

天源院

天源院(建長寺)

天源院の参道

天源院(てんげんいん)は、第十三世、南浦紹明(なんぽじょうみん)の塔所です。南浦紹明は、蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)のもとで要職をつとめ北九州を拠点に禅を広めていた人物。九代執権、北条貞時に招かれ建長寺の住持となりました。

建長寺には、このほかにも以下の塔頭があります。

  • 華蔵院(けぞういん)
  • 同契院(どうけいいん)
  • 宝珠院(ほうしゅいん)
  • 西来庵(せいらいあん)
  • 正統院 (しょうとういん)
  • 回春院(かいしゅんいん)
  • 長寿寺
  • 禅居院 (ぜんきょいん)
  • 円応寺

04. 建長寺境内の
桜並木や紅葉の見ごろ

建長寺は桜やアジサイ・紅葉など、1年を通して季節の花を楽しめる場所でもあります。見ごろやおすすめスポットをご紹介しましょう。

見事な桜並木は必見!

桜並木(建長寺)

見事な桜並木

桜の季節になると、建長寺はさらに美しさを増します。特に、入り口の総門をくぐった先にある桜並木は見どころ。総門と三門の間に植えられているソメイヨシノが見事に咲き誇っています。日本的美を象徴する伝統ある寺院と桜のコラボレーションに圧倒されること間違いないでしょう。建長寺の桜の見ごろは3月下旬~4月中旬となっています。

初夏にはアジサイも!

6月初旬から7月初旬ごろまでは、建長寺のアジサイが見ごろを迎えます。広い境内のあちらこちらでアジサイを楽しむことができるため、ゆっくり散策するのもおすすめです。特に、半僧坊大権現参道のアジサイは見応えがありおすすめ。この時期ならではの美しい光景をお楽しみください。

北鎌倉随一の紅葉スポット!

建長寺は、北鎌倉で紅葉の美しいスポットとしても有名です。メインはやはり最奥の半僧坊。三門を抜けて左側を行くと、仏殿の横に紅葉が見えてきます。建長寺の紅葉は11月中旬から12月下旬ごろまでが見ごろで、この時期は大勢の参拝客でにぎわいます。

05. 建長寺で
座禅体験をしよう!

建長寺では座禅体験に参加することができます。その詳細をご紹介しましょう。

「関東で最も由緒正しい座禅」を体験!

建長寺では一般の方が参加できる座禅会が定期的に開催されています。観光客や初心者でもわかりやすいように丁寧に説明してもらえるので、気軽に参加してみてください。内容は、般若心経・座禅・掃除などです。座禅体験を通して自身と向き合うことで、新たな自分に出会うことができるでしょう。

毎週金・土曜に開催

建長寺の座禅体験は、毎週金・土曜日の17時~18時に行われています。そのほかにも、6月と12月の年2回、一泊二日の座禅修行体験に参加することも可能です。座るだけでなく、読経や作務・法話など盛りだくさんの内容となっています。お寺での本格的な修行を体験してみてはいかがでしょうか?

参加方法は?

毎週開催されている座禅会は、申し込みも料金も不要です。建長寺の拝観料300円を支払えば、誰でも参加することができます。一泊二日の座禅修行体験は事前の申し込みと参加費が必要です。希望される方は建長寺に問い合わせて料金を確認し、申し込みを済ませてください。

06. 建長寺に行ったら
御朱印をいただこう

御朱印とは、神社やお寺で参拝の証として押してもらえる印影のことです。お寺で写経をして納めた際、その証として御朱印をもらっていたのが由来となっています。建長寺で御朱印をいただくにはどうしたらよいのでしょうか?

入り口左手の御朱印所でいただける

御朱印をいただける場所は、入り口左手にある御朱印所です。人が多いと押してもらえるまでに時間がかかるため、混雑している場合は御朱印帳を最初に預けて帰りに受け取るとよいでしょう。

建長寺の御朱印は9種類

建長寺でいただくことのできる御朱印の種類は多く、以下の9種類があります。

  • 南無地蔵尊
  • 鎌倉三十三観音霊場第二十八番「千手観音」
  • 半僧坊大権現
  • 鎌倉二十四地蔵第十一番「勝上嶽地蔵」
  • 鎌倉二十四地蔵第十番「済田地蔵尊」
  • 鎌倉二十四地蔵第九番「心平寺地蔵尊」
  • おびんずる尊者
  • 南無大師遍照金剛
  • 南無釈迦牟尼佛

これ以外にも、塔頭の龍峰院と妙高院でも御朱印をいただくことができます。ただし、龍峰院の御朱印は納経をしなければいただくことができませんので注意してください。

07. 建長寺への
アクセス方法

建長寺へ行くにはどのような方法があるのでしょうか。車で行く場合と電車やバスで行く場合・駐車場の情報をまとめてご紹介します。

車で行く場合

車で行く場合、最寄りのインターチェンジは横浜横須賀道路の朝比奈ICになります。そこから県道204号と県道21号線を道なりに進めば、20分ほどで到着です。

境内入り口には建長寺専用の駐車場があり、30台ほどの車を停めることができます。営業時間は8時30分から16時30分まででで、利用料金は普通乗用車で1時間600円です。この駐車場が満車のときは、タイムズ建長寺西や北鎌倉第3駐車場などの民間有料駐車場を利用するとよいでしょう。

電車・バスで行く場合

最寄り駅はJR横須賀線北鎌倉駅です。そこから鎌倉駅方向に15分ほど歩けば建長寺に到着します。バスを利用する場合は、北鎌倉駅前のバス停から江ノ電バス鎌倉駅行きに乗り、建長寺で下車してください。

アクセス情報
住所:神奈川県鎌倉市山ノ内8
電話番号:0467-22-0981
公式サイトhttp://www.kenchoji.com

08. 建長寺周辺の
おすすめグルメ

せっかく建長寺まで足を運ぶなら、おいしいグルメも楽しみたいですよね。周辺のおすすめレストランやカフェをご紹介します。

鉢の木カフェ

ゆったりとしていて落ち着いた雰囲気の店内では、ヘルシーなランチを気軽に食べることができます。人気メニューは和食ランチ「北条」で、野菜中心の精進料理です。体にやさしいものを食べたいときにおすすめ。鎌倉地ビールや天然果汁のジュースなどもありますよ。

アクセス情報
住所:鎌倉市山ノ内7
営業時間:平日 11時30分~14時30分・土日祝 11~15時
定休日:月曜日

不動茶屋

こぢんまりとした隠れ家のようなカフェです。数十種類の出汁(だし)がきいたラーメンや、専門店並みにおいしいポークカレーがおすすめ。もちろん、甘味も豊富にそろっています。参拝後の疲れた体に甘いものが食べたくなったときは、ぜひ行ってみてください。敷地内にお不動様もあるため、ご飯の後でゆっくりお参りしましょう。

アクセス情報
住所:鎌倉市雪ノ下2-2-21
営業時間:11~17時
定休日:木曜日

北鎌倉ぬふ・いち

鎌倉野菜をふんだんに使ったカレーのお店です。人気メニューは具がゴロゴロと入ってボリューム満点のスープカレー。ほかにもスープカレーを基本としたセットメニューがいくつかあります。高台にあるため窓からの眺めもよく、テラス席はペットの同席もOKです。

アクセス情報
住所:鎌倉市山ノ内159
営業時間:11~16時
定休日:水曜・木曜・不定休

09. 建長寺の
口コミサイト紹介

建長寺観光を計画しているなら、実際に行った方の口コミが参考になります。おすすめの口コミサイトをご紹介ましょう。

フォートラベル
日本最大級の旅行口コミサイトです。150件以上の口コミ・300枚以上の写真が掲載されています。

トリップアドバイザー
世界最大級の口コミサイトです。200件以上の口コミ・300枚以上の写真が掲載されています。

じゃらんnet
日本最大級の宿・ホテル予約サイトの口コミページです。建長寺にかんする口コミや写真が掲載されています。

10. 建長寺
まとめ

いかがでしたでしょうか? 鎌倉五山の第一位に位する建長寺。その歴史や見どころ・季節の情報などをまとめてご紹介しました。本格的な寺院を参拝してみたいという人におすすめの寺院です。鎌倉に足を運んだ際は、ぜひ行ってみてください。

ページへ

そのカテゴリーで訪れる価値のある場所
遠回りしてでも訪れる価値のある場所
そのために旅行する価値のある場所