鮎壺の滝は、静岡県沼津市と長泉町の境にある滝です。黄瀬川にかかる滝で、川をさかのぼってきた鮎が滝を上れずに滝つぼに群れていたことからこの名が付きました。太古の溶岩流の名残が現存しているということから、静岡県の天然記念物に指定されています。
この記事では、鮎壺の滝の魅力や見どころをご紹介しましょう。
火山活動の
痕跡が残る滝
鮎壺の滝は高さ10m程の滝で、滝が流れる岩盤は1万年前に富士山から流れ出した溶岩流(三島溶岩)が冷え固まってできたものです。黄瀬川の流れが岩盤に積もった柔らかいローム層を削り、滝を作りだしたと考えられています。
岩盤の底に残る溶岩樹型の丸い穴は、溶岩の通り道に生えていた木がそのまま焼かれたことを示すものです。滝の近くまで寄れば、溶岩樹型を間近で観察できます。
ただし、滝のそばまで行くことができる遊歩道などは整備されていません。河原へ下りる際は足元に注意してください。
滝の全景は、付近にかけられた鮎壺のかけ橋から見ることができます。
富士山を
望める滝
天気が良い日には、鮎壺のかけ橋から富士山を望むことができます。滝と富士山の組み合わせは美しく、一見の価値ありです。晴れていればいつでも富士山を望むことができますが、冬は空気が澄んでいるため、よりきれいにその姿を見ることができます。
滝から少し長泉町側に移動したところには、鮎壺公園という小さな公園があり、そこで休憩も可能です。散策がてら滝を見学した後で公園を一巡りするのも良いでしょう。
鮎壺の滝
アクセス情報
住所:静岡県駿東郡長泉町下土狩
駐車場:付近の有料駐車場を利用
交通案内:JR下土狩駅より徒歩5分
鮎壺の滝