高台寺塔頭 春光院
?評価について

京都 高台寺春光院
風情ある茅葺屋根が魅力の
高台寺塔頭寺院

春光院は、東山区にある高台寺の塔頭寺院です。江戸時代初期、北政所の甥にあたる木下勝俊が、若くして亡くなった自身の娘、春光院万花紹三(しゅんこういんばんかじょうさん)の菩提を弔うために建立しました。現在は寺院は非公開となっていますが、念珠の授与を受けることができます。

この記事では、春光院の歴史などをご紹介しましょう。

西郷隆盛も訪れた
寺院の歴史

春光院は、1627年に北政所の甥である木下勝俊が娘の菩提を弔うために建立しました。ちなみに、木下勝俊は圓徳院を建立した木下利房の異母弟に当ります。勝俊は武将でありましたが、和歌の才能も豊かで、関ヶ原の合戦後は高台寺の南隣に挙白堂という庵を建てて隠遁生活を送りました。

幕末になると、大徳寺小倉庵から移ってきた月照という僧が住職になります。月照は尊王攘夷派の僧侶であり、この寺院で西郷隆盛や有村俊斎らと討幕の密議をかわしていました。その後、月照は幕府に追われて西郷隆盛と共に薩摩(鹿児島)まで逃げますが、そこで二人そろって入水します。このとき、月照は亡くなり、西郷隆盛だけが助かりました。

境内で
念珠をいただく

春光院は非公開の寺院ですが、数珠巡礼に参加しています。数珠巡礼とは寺院名が入った数珠玉を集めてオリジナルの数珠を制作する企画です。境内で申し込めば数珠玉が授与されます。これを集めてオリジナルの数珠を作ってみるのもおすすめです。春光院の他、京都・大阪・兵庫の寺院が数多く参加しています。

数珠巡礼公式サイトhttp://www.jyuzujyunrei.com

山門前の
摩利支天像

春光院の山門前には、摩利支天像が祀られています。摩利支天は陽炎を神格化した神様で、はっきりとした形はありません。そのため、仏像によってさまざまな姿をしています。春光院の門前にある摩利支天は、その中でも大変愛らしい姿をした像です。

春光院
アクセス情報

住所:京都府京都市東山区八坂鳥居前下る下河原町531
電話番号:075-561-8424
交通案内:京阪祇園四条駅から徒歩15分

春光院

ページへ

そのカテゴリーで訪れる価値のある場所
遠回りしてでも訪れる価値のある場所
そのために旅行する価値のある場所