地主神社
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京都 地主神社
清水寺の鎮守社だった
えんむすびの神様

地主神社は京都市東山区の清水寺境内にある神社です。元々は土地の神様を祀る清水寺の鎮守社でした。現在では、京都屈指のえんむすび神社として広く知られています。日本国内はもとより、海外から訪れる観光客にも人気の神社です。

この記事では、地主神社の歴史や魅力・見どころをご紹介します。

地主神社の
ご利益

  • 縁むすび
  • 諸芸上達(習い事がうまくなること)
  • 健康長寿
  • 交通安全
  • 旅行安全
  • 子宝
  • 安産
  • 商売繁盛
  • 学業成就

えんむすび神社の
歴史

境内(地主神社)

境内

地主神社の歴史は大変古く、一説によると日本が建国される以前から建立されていたともいわれています。近年、本殿前の恋占いの石が縄文時代の遺物であることが分かり、この説が決して誇張ではないことが証明されました。

神社が鎮座している辺りは、かつて名高い山岳修行の場であり、名勝蓬莱山という別名を持っていたと伝えられています。そのため、平安時代からたびたび天皇が行幸されました。記録に残っているだけでも、嵯峨天皇・円融天皇・白河天皇の3人が神社を訪れています。

室町時代から江戸時代にかけて、自主神社一帯は桜の名所としてにぎわいました。豊臣秀吉もここで花見を催しています。

江戸時代になると、神社は土地の鎮守であると同時に縁むすびの神様として信仰を集めるようになりました。明治時代になり神仏分離令が発布されても神社が荒廃することはなく、人々の信仰を集め続けます。

1994年(平成6年)には、地主神社本殿・拝殿・総門・及び境内地が世界遺産に指定されました。現在では修学旅行の定番コースになっている他、デートスポットとしても人気です。

京都屈指の
有名神社の魅力

地主神社は、日本だけでなく海外にまで名前やご利益が知られています。ここでは、そんな有名神社の魅力をご紹介しましょう。

境内を彩る桜

地主神社の境内はたくさんの樹木が植えられていますが、中でも桜の美しさは平安時代から有名です。行幸に訪れた嵯峨天皇が二度、三度と御所車を返して愛でた地主桜(御車返しの桜)をはじめとして、ソメイヨシノや枝垂桜・八重桜が3月下旬から4月下旬にかけて咲き誇ります。

毎年4月の第二土曜日に開催されるのが、えんむすび祈願さくら祭りです。白川女(しらかわめ)による桜の献花・謡曲の奉納などが行われ、良縁祈願の祝詞が奏上されます。良い縁に出会いたい方は、御祈祷を受けてみるのもおすすめです。

えんむすび地主祭り

えんむすび地主祭り(地主神社)

えんむすび地主祭り

えんむすび地主祭りは、毎月第一日曜日に開催される月例祭です。境内では、縁結び・恋愛成就・開運招福の祝詞奏上の後、恋占いの石などをお祓いします。参加者には開運のこづちが授与されますので、常時身につけておくといいですね。古いこづちの奉納も受け付けています。

信仰を集めた
神社の見どころ

地主神社は、平安時代から天皇を筆頭に人々の信仰を集めてきました。ここでは、そんな神社の見どころをご紹介しましょう。

重要文化財指定の本殿

本殿(地主神社)

本殿

地主神社の本殿は、江戸時代初期に三代将軍徳川家光によって再建されました。外陣・内陣ともに山形天井になっている珍しい造りです。本殿の内外に取り付けられた装飾金具は金箔が張られ鮮やかな色彩が施されているので、見ていて飽きることはありません。円柱には宝づくしや熨斗などのおめでたい模様が色鮮やかに描かれています。

狩野元信により丸竜が描れた拝殿

丸竜が描れた拝殿の天井(地主神社)

丸竜が描れた拝殿の天井

本殿と同じく、舞台造りの拝殿も重要文化財に指定されています。ここの見どころは平板を並べて張った鏡天井と、そこに描かれた狩野元信筆の丸龍です。

丸龍は夜になると天井を抜け出し音羽の滝の水を飲みに行くといわれており、その目をくぎで打ちつけて抜けられないようにしたという逸話が残っています。どこから眺めても龍が自分をにらんでいるように見える八方にらみの龍としても有名です。

大規模な総門

重要文化財に指定されている総門は、正面から見ると鳥居の形をしています。神社に設置されている総門の中では最も大規模なものです。瓦に刻まれている菊の御紋は、皇室とのつながりを表わしています。

様々な神様が祀られている境内

地主神社には本殿に祀られている神様の他、たくさんの末社があります。参拝に訪れたら境内を一巡し、本殿だけでなく末社にもお参りするといいですね。

縄文時代の遺物 恋占いの石

恋占いの石(地主神社)

恋占いの石

恋占いの石は、本殿前に10mほど離れて鎮座している2つの守護石です。目をつぶってこの石の間を歩き、道を外れることなく石から石へ渡れれば、恋が成就するといわれています。

江戸時代から恋占いが行われていたという資料が残されており、現在でも参拝者の大半がチャレンジする人気の占いです。見事成功すると、人の助けによって恋が成就するといわれています。

天皇が愛でた地主桜

地主桜は1本の木に一重と八重の二種類の花が咲きます。地主神社の社門はこの地主桜を図案化したものです。

嵯峨天皇が車を何度も返して愛でたことで有名ですが、天皇は単に桜を愛でるだけでなく、都の平安を桜に強く願いました。これによって、嵯峨天皇の御代(みよ)に起こった薬子の乱は無事鎮まったと伝わっています。

ご利益いろいろ
地主神社の末社

地主神社の境内には、末社もたくさんあります。ここでは、それらの特徴やご利益をご紹介しましょう。

栗光稲荷社のご利益

栗光稲荷社(地主神社)

栗光稲荷社

栗光稲荷社は、商売繁盛・家内安全・開運招福のご利益がある稲荷社です。毎年盛大に初午祭が執り行われることでも知られています。2003年(平成15年)に大規模な解体・修復工事が行われ、社殿が色鮮やかさを取り戻しました。

最初に詣でたい祓戸社

祓戸社(はらえどのやしろ)は本来神社の入り口にあり、外界からの穢れを取り祓う役割を担っています。地主神社の神様は心についた不浄や沈んだ気持ちまで祓い清めてくれると評判です。

一つだけ願いを叶えるおかげ明神

おかげ明神(地主神社)

おかげ明神

おかげ明神は、どんな願いでも一つだけ叶えてくれるといわれている神様です。女性の守り神であることから、女性の願いが叶いやすいといわれています。神社後方にある杉がいのり杉です。かつては願掛けに使われていました。

撫でて祈願する撫で大黒

撫で大黒(地主神社)

撫で大黒

撫で大黒は、ご利益をいただきたい体の箇所を撫でさすって祈願する神様です。良縁・受験必勝・安産・商売繁盛・勝運・交通安全などご利益がたくさんあることでも知られています。

土の中で修業をしていた水かけ地蔵

水かけ地蔵(地主神社)

水かけ地蔵

水かけ地蔵は、神社敷地内の土中から発見されました。それを長年土の中で修業をしていたと考え、末社の神としてお祀りしています。水をかけて祈願すると願いが叶うということで、この名がつきました。

笑顔がステキな良縁大黒

良縁大黒(地主神社)

良縁大黒

良縁大黒は笑顔がとてもステキな石の大黒様です。良縁とは恋人だけではありません。自分に幸せを運んでくれるすべての人との縁のことを指します。人間関係がうまくいっていない方は参拝してみるといいですね。

地主神社
まとめ

いかがでしたか? 今回は、地主神社の見どころや魅力についてご紹介しました。女性の参拝客が多く華やかな雰囲気がある神社ですが、由緒正しく確かなご利益があります。清水寺と併せて参拝するのもおすすめです。

地主神社
アクセス情報

住所:京都府京都市東山区清水一丁目317
電話番号:075-541-2097
拝観時間:9~17時
拝観料:境内無料
駐車場:近隣のコインパーキングを利用
交通案内:JR京都駅より206系統バス乗車、清水坂下車、徒歩10分
公式サイトhttp://www.jishujinja.or.jp

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