伊豆文邸は、松崎のなまこ壁通り近くにある明治43年に建てられた建物です。かつては呉服商の店舗兼住宅でした。現在は、無料休憩所として開放され、邸内を自由に見学できます。邸内には古いラジオや柱時計なども展示され、古民家好きには必見の場所です。
この記事では、伊豆文邸の魅力や見どころをご紹介します。
明治の商家
伊豆文邸とは
伊豆文邸は、明治43年に呉服商の店舗兼住宅として建てられました。母屋には土間や帳場が残っており、商家だったころの面影を強く残しています。母屋の裏にあるのは2棟の蔵。蔵の外壁にはなまこ壁が施されています。
なまこ壁とは、黒い平瓦を壁に張り付けて目地に漆喰(しっくい)をかまぼこ型に盛り上げた壁です。耐火・耐湿性に優れ、松崎の商家の壁などによく用いられています。伊豆文邸宅は、平成17年に所有者から町に寄贈されました。
伊豆文邸
一押しの魅力
貴重な明治時代の建物である伊豆文邸には魅力がたくさんあります。ここでは、その中でも一押しのところをご紹介しましょう。
建築当時のままの外見などの魅力
伊豆文邸の外観はほぼ建てられた当時のままです。なまこ壁の外壁や瓦屋根は今の建築物にはない風情が感じられます。内部にも古い装飾品や生活道具が多数展示されており、写真撮影なども自由です。
中瀬邸のように喫茶コーナーは併設されていませんが、飲み物や軽食を持ちこむこともできます。
足湯に浸かってほっと一息
伊豆文邸の一角には、足湯コーナーがあります。観光で歩き疲れた時におすすめです。女性用の更衣室もありますので、はだしになりにくい服装でも安心。風情ある邸宅内で足湯に浸かっていると、くつろいだ気分になれます。血行が良くなって汗が出てくるので、入浴後は水分補給を忘れずに。
伊豆文邸
アクセス情報
住所:静岡県賀茂郡松崎町松崎250-1
電話番号:0558-42-3964(松崎役場観光施設管理課)
営業時間:9~16時
定休日:無休
駐車場:なし
交通案内:伊豆急蓮台寺駅から松崎行きバス乗車、松崎ターミナル下車 徒歩10分