中瀬邸(なかぜてい)は、松崎にある明治時代に建てられた商家です。外観や内部は建築当時のままの所も多く、戦前の豪商の生活を知ることができます。中瀬邸では歴史的資料が展示されている他、モニターによる観光案内も実施中です。また、喫茶コーナーもあり、休憩スポットにもなっています。
この記事では、中瀬邸の魅力や見どころをご紹介しましょう。
豊かな商家だった
中瀬邸とは
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呉服商だった中瀬邸
中瀬邸は、明治時代に呉服商家として建てられました。商売に成功して財を成した中瀬家は母屋や土蔵などを複数所有し、松崎の豪商として名を馳せたと伝えられています。
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呉服商だった中瀬邸の店先
昭和63年に松崎町が母屋をはじめとする7棟を所有者から買い取りました。現在では、邸内に呉服問屋の様子を再現したり歴史的資料を展示したりして一般に公開しています。
歴史を感じさせる
中瀬邸の見どころ
中瀬邸には、魅力や見どころがたくさんあります。ここでは、その中でも特におすすめのところをご紹介しましょう。
松崎の歴史を感じる
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調度品が保存されている部屋
松崎はその昔、早場繭(はやばまゆ)の産地でした。そのため、糸や織物・呉服などの商売も盛んだったのです。中瀬邸はそんな松崎の歴史を感じさせてくれる場所。
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外壁になまこ壁が施された玄関
中瀬邸を訪れたら、商売の様子が再現された内部だけでなく建物の外観も必見です。伊豆や松崎の家々によく見られるなまこ壁が母屋だけでなく土蔵にも施されています。
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裏庭となまこ壁が施された外壁
なまこ壁とは、黒い平瓦を壁に貼り付け、漆喰(しっくい)をかまぼこのように目地にもりあげた壁です。耐火耐湿に優れているだけでなく、風情ある雰囲気をかもし出しています。
喫茶コーナーでちょっと一息
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喫茶コーナー
中瀬邸では、畳敷きの喫茶コーナーも設置されています。観光で歩き疲れたら、靴を脱いで休憩するのもよいですね。ここでは、コーヒーなどの飲み物の他、松崎の名物である桜葉を使ったスウィーツや飲み物もあります。
おすすめは、桜葉餅と抹茶がセットになったさくらセットです。畳敷きの部屋でお茶を飲んでいるとくつろいだ気分にもなれます。
中瀬邸
アクセス情報
住所:静岡県賀茂郡松崎町松崎315-1
電話番号:0558-43-0587
営業時間:9~17時
休業日:無休
入館料:大人100円・中学生以下無料
駐車場:なし
交通案内:伊豆急蓮台寺駅から松崎行バス乗車、松崎ターミナル下車 徒歩10分
公式サイト:http://www.izu-matsuzaki.com/publics/index/14/