京都霊山護国神社は、東山区にある幕末ミュージアム霊山歴史館の対面に位置しています。この神社は明治天皇の勅命によって建立されました。幕末の動乱で活躍した人々を祀り、国家の平和を祈願する神社です。幕末好きならば必ず名前を知っている方が祀られているので、幕末好きの方は一見の価値があります。
この記事では、京都霊山護国神社の魅力や見どころをご紹介しましょう。
護国神社第1号の
歴史
京都霊山護国神社は、1872年(明治元年)に明治天皇が創建を命じ、政府によって建立されました。国家の為に亡くなった方々をお祀りする護国神社の第1号です。
神社には、幕末から明治維新にかけて活躍した坂本龍馬をはじめ、中岡慎太郎・木戸孝允などの幕末の志士たちが祀られています。境内には坂本龍馬や中岡慎太郎の墓所がありますが、遺骨は納められていません。魂をお招きしてお祀りしている場所です。
時代を下るにつれて日清戦争・日露戦争・太平洋戦争の戦没者も合祀されるようになりました。
幕末の志士を祀る
神社の見どころ
京都霊山護国神社は、全国にある護国神社の中で唯一幕末から明治維新にかけて活躍した人物たちを祀っています。ここでは、そんな神社の見どころをご紹介しましょう。
志士たちの墓や像を詣でる
神社の境内には、祀られている幕末の志士たちの墓所や記念碑・像があります。神社に祀られている御霊は、坂本龍馬のような有名な人物から池田屋事件や蛤御門の変の犠牲者まで1,043名です。ドラマや小説の主人公になった人物も多く、参拝に訪れるファンも珍しくありません。写真も自由に撮影可能です。ただし、神聖な場所であることを忘れずに。通常はお供え物などは受け付けていません。対面にある霊山歴史館と併せて見学するのもおすすめです。
夜間拝観に参加する
神社は高台に建っているので、墓地の周辺から京都市内を一望できます。神社では年末年始・春・秋・に夜間拝観を実施しているので、京都の夜景を楽しみたい方におすすめです。時間がある方は晴れた日の夕刻から神社を訪れると、京都市内方面へ沈んでいく夕日が楽しめます。
年間行事に合わせて訪れてみる
神社では、通年を通していろいろな行事が行われています。その中で松菊祭(しょうぎくさい)と龍馬祭が幕末の志士に関係する行事です。
松菊祭は木戸孝允を偲んで彼の命日に執り行われます。当日は墓所の前に専用の台が設置されて献花や献酒ができるので、お墓に何かをお供えしたいという方はこの日に訪れるといいですね。
龍馬祭は毎年11月15日の15時から開催されます。龍馬が軍鶏鍋(しゃもなべ)を食べずに暗殺されてしまったことから、墓前に軍鶏鍋をお供えし、訪れる方にふるまう行事です。
毎年多くの方が参加する行事なので、境内は混み合います。そのため、早めに訪れるのがおすすめです。気候条件によっては、境内の紅葉も楽しめます。
京都霊山護国神社
アクセス情報
住所:京都府京都市東山区清閑寺霊山町1
電話番号:075-561-7124
拝観時間:9~17時
拝観料(墓所のみ):大人300円・小中学生200円
駐車場:なし
交通案内:JR京都駅から206系統のバスに乗車、清水道下車、徒歩15分ほど
公式サイト:http://www.gokoku.or.jp