海蔵寺
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鎌倉 海蔵寺
四季折々の花が楽しめる
美しい寺院

源氏山の麓にある海蔵寺は、臨済宗建長寺派の寺院です。4月に見ごろを迎えるカイドウと、9月に満開となるハギが美しい寺院として知られています。北鎌倉と鎌倉のちょうど中間に位置し、どちらの駅からも少々距離があるため訪れる方はそれほど多くありません。いつでも美しい花々や境内の建物を比較的ゆっくり観賞できます。

この記事では、海蔵寺の歴史や魅力をご紹介しましょう。

01. 花の寺の
歴史

ハギ(海蔵寺)

ハギの花

海蔵寺は1253年に鎌倉幕府の六代将軍・宗近親王の命により建立されました。創建当初は7つの堂を持った大きな寺院であったと伝えられています。

1333年、鎌倉幕府の滅亡と共に寺院は兵火によって全焼してしまいました。その後、1394年に足利尊氏が関東官領の上杉憲基に命じて再興させたと伝えられています。再興された海蔵寺はいくつもの塔頭寺院を抱えるほど栄えました。しかし、時代が進むに連れてその勢いは衰え、今では本堂や薬師堂などだけが残るこぢんまりとした寺院になっています。

02. 自然豊かな
寺院の魅力

カイドウ(海蔵寺)

見事なカイドウ

鎌倉の寺院はあじさいをはじめ、花の美しさで名高い所がたくさんあります。海蔵寺は四季折々の花の美しさでは有名寺院に引けを取りません。特に、庫裏と本堂の前に植えられたカイドウと山門前のハギは一見の価値があります。

この他、境内にはあじさい・ハナショウブ・ノウゼンカズラなどが植えられ、いつ訪れても花が楽しめる寺院です。鎌倉の寺院の中では参拝客が少なめなので、ゆっくりと花々を観賞できます。写真撮影もおすすめです。

03. 長い歴史を持つ
寺院の見どころ

伽藍の多くが失われてしまったとはいえ、長い歴史を持つ海蔵寺の境内は見どころが豊富です。ここでは、その中の一押しを紹介しましょう。

ハギに埋もれるように建つ山門

ハギに埋もれる山門(海蔵寺)

ハギに埋もれる山門

海蔵寺のこじんまりとした山門はまるでハギに埋もれるようにして建っています。夏はハギの葉の緑が目にまぶしく、秋になれば白い花が雪のように咲く風雅な場所です。

畳敷きの本堂

本堂(海蔵寺)

本堂

「海蔵寺」の扁額が掲げられた本堂は、禅寺らしく華やかな装飾はありません。畳敷きの広い座敷の奥には、寺院を開山した心昭空外坐像が祀られています。本堂の裏には美しい庭がありますが、現在は非公開です。

浄智寺から移築された薬師堂

薬師堂(海蔵寺)

薬師堂

境内の薬師堂は1777年に鎌倉五山第四位の寺院・浄智寺から移築されたものです。歴史の風格が感じられる建物で、中には本尊の薬師如来の他、脇侍の日光・月光菩薩像や十二神将・弘法大師像などが祀られています。

鎌倉十三仏の一つ 薬師如来坐像

薬師如来坐像(海蔵寺)

薬師如来坐像

海蔵寺の本尊である薬師如来坐像の中には、別の薬師如来の頭部が納められています。寺院が建立されたばかりの頃、裏山から毎日のように赤ん坊の泣き声が聞こえてきました。不審に思った開山・心昭空外和尚が声を頼りに地面を掘ったところ、薬師如来の頭部が出てきたと伝えられています。これが、納められている頭部の由来です。そのため、本尊の薬師如来は啼薬師や児護薬師という別名があり、鎌倉十三仏の一つにも数えられています。

歴史的価値の高い庫裏

庫裏(海蔵寺)

庫裏

境内の庫裏は1785年に建造された茅葺屋根を持つ2階建ての建物です。鎌倉寺院の庫裏建築を代表するもので、高い歴史価値があります。古民家のような風情があり、古い建物が好きという方は必見です。

庫裏の周囲にはハナショウブやキキョウなど様々な草花が植えられており、いつ訪れても花に囲まれています。特に、庫裏の前に立つカイドウは、4月になると美しい花を咲かせる名木として有名です。

洞穴の中に掘られた十六の井

薬師堂の脇を少し山の方へ進むと、洞窟内に掘られた十六の井があります。機械で掘られたかのような大きさがそろった16個の穴がある不思議な場所です。

弘法大師によってこの井戸が掘られたという伝説が残っており、洞窟正面の壁には弘法大師の像が観音菩薩像と共に祀られています。井戸からは今でも水が湧きだしていますが、飲用はできません。

04. 海蔵寺
アクセス情報

住所:神奈川県鎌倉市扇ガ谷4丁目18-8
電話番号:0467-22-3175
拝観時間:9時30分~16時
拝観料:境内自由・十六の井だけ100円
駐車場:あり(20台)
交通案内:JR横須賀線北鎌倉駅より徒歩20分

海蔵寺

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