中宮寺
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奈良 中宮寺
国宝の仏像や工芸品を有する
聖徳太子ゆかりの寺院

中宮寺(ちゅうぐうじ)は奈良県生駒郡斑鳩町、法隆寺の東院(夢殿)に隣接している寺院です。聖徳太子ゆかりの寺院で、聖徳太子建立七大寺の一つにも数えられています。国宝でもある木像半跏菩薩(もくぞうはんかぼさつ)、天寿国繍帳残闕(てんじゅこくしゅちょうざんけつ)を有している寺院としても有名です。

この記事では、中宮寺の魅力や見どころ・アクセス方法をご紹介しましょう。

01. 皇室と縁が深い
中宮寺の歴史

境内(中宮寺)

境内

中宮寺は、7世紀前半に建立されたといわれている寺院です。詳しいことは解明されていませんが、聖徳太子が建立したという説、聖徳太子の母である穴穂部間人皇女(あなほべのはしひとのひめみこ)が皇女が住む宮殿を寺院に改築したのが始まりという説の二つが有力です。

近年の発掘調査により、創建当時の中宮寺は、現在の場所から400m東にあったことが分っています。創建当時の伽藍配置は四天王寺と同じく、塔を南・金堂を北に配置した形式です。また、出土した瓦などから、法隆寺が僧院、中宮寺が尼僧院として建立されたと推測されます。

時代を下るにつれて中宮寺は衰退していき、平安時代には本尊が安置されている建物だけが残っているという有様でした。鎌倉時代中期になると、尼僧の信如(しんにょ)が寺院に入り、寺院は復興し始めます。信如は、法隆寺宝物蔵で所蔵されていた天寿国繍帳残闕(てんじゅこくしゅちょうざんけつ)を再び中宮寺に戻し、再興の拠り所としました。

江戸時代初期には、皇室から慈覚院宮(じかくいんのみや)を住職に迎え入れます。以後皇族や位の高い貴族が住職を務める門跡寺院として栄えました。現在も大和三門跡尼寺の筆頭として、高い格式を誇っています。

02. 歴史ある
中宮寺の魅力

中宮寺は千年以上の長い歴史を持っています。この項では、そんな寺院の魅力をご紹介しましょう。

所蔵されている国宝

中宮寺は、木像半跏菩薩(もくぞうはんかぼさつ)と天寿国繍帳残闕(てんじゅこくしゅちょうざんけつ)という2つの国宝を所有していました。このうち、天寿国繍帳残闕は奈良国立博物館に寄託しており、現在展示されている品はレプリカです。

木像半跏菩薩は飛鳥時代に作られた木製の仏像で、寺院では長らく如意輪観音像として祀られてきました。後年の調査によって弥勒菩薩像として作られたことが判明します。半跏とは、左足をたれ右足を左ひざの上に置いた姿勢のことです。京都の広隆寺にある弥勒菩薩像が同じ姿勢をとっているため、よく比較されます。古典的微笑(アルカイックスマイル)を浮かべた仏像としては現存している数少ない一つで、作られた当時は極彩色に着色されていました。現在は全体的に黒ずんでおり、足の裏付近に着色の名残があるのみです。

天寿国繍帳残闕は、日本最古の刺繍遺品として知られています。聖徳太子の妃であった橘大郎女(たちばなのおおいらつめ)が、聖徳太子の死後、大使を偲んで天寿国(てんごくのこと)の有様を刺繍させたものです。元々は二帳の繍帳(しゅちょう)で、現存しているのはほんの一部にすぎません。それでも、今なお鮮やかな色彩が残っており、7世紀の染色技術を知る上での貴重な資料となっています。

尼僧体験

中宮寺では、毎年1回、1泊2日の日程で尼僧体験を行っています。18歳以上の女性ならば誰でも参加でき、読経指導や写経・法話の聴講などを行う行事です。正確な日時や募集要項は、寺院の公式サイトで発表されますので、興味がある方はチェックしてみましょう。しばし日常から離れ、自分を見つめ直したいという方におすすめです。

なお、別の日程で子ども向けの尼僧体験も行われています。こちらは小学生から参加できる行事です。

03. 中宮寺境内の
見どころ

この項では、中宮寺境内の見どころをご紹介しましょう。中宮寺の境内の広さは隣接する法隆寺の3分の1程度ですが、複数の見どころがあります。

本堂

本堂(中宮寺)

本堂

現在の中宮寺本堂は、1967年(昭和42年)に建築家の山田五十八(やまだいそや)氏の設計によって再建されたものです。本堂の周りをぐるりと池が取り囲んだ珍しいデザインとなっています。

本堂に安置されているのは、本尊で国宝でもある木像半跏菩薩(もくぞうはんかぼさつ)と天寿国繍帳残闕(てんじゅこくしゅちょうざんけつ)のレプリカです。

表御殿

表御殿(中宮寺)

表御殿

表御殿は、江戸時代に建てられたもので、門跡寺院の遺構です。本堂の北側に西を向いて建っています。入母屋造りで本瓦葺の屋根を持ち、内部には6つの部屋がある建物です。

襖絵だけでなく、壁にも色鮮やかな絵画が描かれており、王朝文化の華やかさを今に伝えています。2006年には登録有形文化財に指定されました。

04. 中宮寺
アクセス情報

住所:奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺北1-1-2
電話番号:0745-75-2106
拝観時間:9~16時30分(10月~3月までは16時閉門)
拝観料:大人600円 中高生450円 小学生300円(法隆寺と一緒に拝観すると割引あり)
駐車場:単独のものはなし
交通案内:JR法隆寺駅から法隆寺前行バス乗車、終点下車、徒歩8分
公式サイトhttp://www.chuguji.jp

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