土肥金山は、土肥にある全国2位の金産出量を誇っていた金山です。1965年に金の産出量の低下を理由に閉山された後、アミューズメントパークとして再出発しました。観光坑道とともに、金山の歴史や採掘された金鉱石などを展示している施設・砂金採りが体験できる施設があります。今回は、土肥金山の魅力や見どころをご紹介しましょう。
土肥金山の
歴史と現状とは
土肥金山は実際に採掘がおこなわれていた鉱山です。ここでは金山の歴史や現状をご紹介します。
土肥金山の歴史とは
土肥金山は、1370年代から金の採掘が始まった歴史ある鉱山です。江戸幕府が開かれると徳川家康は伊豆地方の金山開発に力を入れ、土肥金山も隆盛を極めました。しかし、1620年頃から金の採掘量が減少し、1625年には休山になります。
土肥金山の採掘が再び始まったのは、明治時代のことです。その後、1965年に閉山するまで産出した金は40トン、銀は400トンに上ります。これは、佐渡金山に次ぐ全国第2位の量です。
土肥金山の現状とは
金山としての役割を終えた後、土肥金山はアミューズメントパークとして1972年に再オープンしました。現在では、実際に使われた坑道の一部を観光坑道として整備し、一般に公開しています。
その他にも、金塊をはじめとする土肥金山の資料や産出品を展示する施設や砂金採りが体験できる施設もあり、金山のことをいろいろ学べる場所です。お食事処やお土産屋さんもあります。
土肥金山の
一押しスポット
土肥金山には、見どころがたくさんあります。ここでは、その中でも一押しの見どころや魅力をご紹介しましょう。
採掘の様子が分かる観光坑道
長い歴史の中で金山に掘られた坑道は、100キロ以上に及びます。観光坑道として整備されて見学できるのは、そのうちの400mです。坑内には電動人形が設置され、江戸時代の採掘作業風景を再現しています。足元はコンクリートで舗装されているので、車いすやベビーカーでも大丈夫。所要時間は約20分です。すべて手作業だった江戸時代の採掘の大変さが分かります。
金塊も展示されている黄金館
黄金館では坑道の外の光景や金を運んだ船のジオラマ・実際に産出された金銀鉱石・小判などが展示されています。その中でも250キロの巨大金塊は大迫力です。ギネスブックにも記載されているこの金塊は、実際に触れることができます。
砂金採り体験ができる砂金館
砂金館では、30分間720円で砂金採り体験ができます。温泉地土肥だけあって、砂を洗い流すのにもお湯を使っているため、冬でも寒くありません。30分間に30粒以上砂金を採ると記念品がもらえます。
土肥金山
まとめ
いかがでしたか? 今回は、土肥金山の見どころなどについてご紹介しました。土肥金山は佐渡金山に比べると知名度は今ひとつです。その分、ゆっくりと施設内部を見学したり砂金採り体験ができます。砂金採りは小さな子どもでも楽しめますし、黄金館の展示内容は歴史好きには一見の価値あり。屋内の施設ですので、天候が悪いときにもおすすめです。
土肥金山
アクセス情報
住所:静岡県伊豆市土肥2726
電話番号:0558-98-0800
営業時間:9~17時(入場は15時50分まで)
定休日:なし(臨時休館あり)
入場料:大人860円・子ども430円
駐車場:あり
交通情報:修善寺駅から土肥温泉行きバス乗車、終点下車 徒歩すぐ
公式サイト:http://www.toikinzan.com