三浦半島はマリンスポーツが盛んで、いくつもの海岸が海水浴場として整備されています。走水海岸は、遠浅で防波堤のおかげで波もあまりありません。そのため、子どものいるファミリーに人気です。また、走水海岸は三浦半島で唯一潮干狩りができる場所でもあります。秋と冬は海岸から投げ釣りも可能です。このように1年中楽しめる走水海岸。
今回は、その見どころや楽しみ方をご紹介しましょう。
夏以外でも楽しめる
走水海岸の見どころ
走水海岸は海水浴以外にもいろいろな魅力があります。今回は、走水海岸の見どころをいくつかご紹介しましょう。近くまで来たらぜひ立ち寄ってみてください。
美しい景色
走水海岸は水がきれいで、猿島や房総半島などを望むことができます。天気が良ければ富士山も見えるでしょう。走水海岸から観音崎公園まではうみかぜの路としてプロムナード(散歩道)が整備されているので、絶好の散策スポットでもあります。春や秋など気候のよい時期は美しい景色を眺めながらウォーキングを楽しむのもおすすめです。
豊かな生態系を観察する
走水海岸は遠浅のため、たくさんの生物が生息しています。また、水源地が近いので植物も豊富で、磯の匂い以外にも植物の緑の匂いがする海岸です。海藻もよく育つためワカメがたくさん取れ、ワカメを干している風景もあちこちで見られるでしょう。お土産にその場で買うこともできます。海水浴シーズン以外にも磯遊びや生き物の観察をしてみるのも楽しいですよ。
走水海岸周囲の名所を
ぶらり散歩する
走水海岸の近くにも、見どころがたくさんあります。海で遊んだ後に少し足をのばしてぶらり散歩をしてみませんか?
縁結びのスポット走水神社
走水神社は日本武尊とその妻弟橘姫(おとたちばなひめ)を祀った神社です。夫の命を助けるために自ら海に身を投げた弟橘姫(おとたちばなひめ)のお話を知っている方も多いでしょう。境内にはそのときに詠んだ歌の歌碑が建立されていて、境内の砂は「縁結びのお守り」として持ち帰ることもできます。また、手水場の水は富士山の地下水が湧き出たもので、その昔は船に積み込む水として重宝されていました。現代では、「御神水」としてお守り代わりに持ち帰ることができます。
歩き心地最高 観音崎ボードウォーク
観音崎ボードウォークは、観音崎京急ホテル裏手に伸びる約600mの遊歩道です。走水海岸やその先にある観音崎は東京湾の玄関口に当たり、眺めも良く各国の船が東京湾に出入りする姿も見えます。そんな海岸線に伸びる木製の道はアスファルトよりも足に優しく、散策をしても疲れにくいのです。また、ところどころにはベンチが設置され、房総半島や海を行きかう船を眺めながら休憩することもできます。春や秋などの気候のよい時期は、ウォーキングをする人の姿が1日中絶えることはありません。
湧き水伝説がある馬頭観音
馬頭観音は観音菩薩の化身で煩悩を絶つ功徳があります。また、日本では馬をはじめとする動物に関係が深い場所に建立されることが多い仏様です。走水の馬頭観音は、上総の国(今の千葉県)から浦賀水道を泳いで渡ってきた馬が蹄で土手を掘り返したところ、湧き水が出たという故事にちなんで祀られています。
桜の名所でもある走水水源地
走水水源地は横須賀市唯一の水源地であり、水道の発祥地でもあります。1876年に浦賀造船所を建てたフランス人技師ヴェルニーが、この水源地を拠点に水道を敷きました。現在、水源地の山際には明治時代に造られたイギリス積みで作られた赤レンガ造りの貯水池(集水地)が、海側には1908年に建造された日本最古の鉄筋コンクリート製の浄水池が残されています。この水源地のもうひとつの名物が周囲に植えられた120本の桜。春になると期間を区切って一般に解放されます。普段は閉鎖されている貯水池や浄水池も見学できるので、機会があればぜひ足を運んでみてください。
自然を思い切り楽しめる
走水海岸のレジャー情報
走水海岸は四季を通じていろいろな楽しみ方ができる海岸です。今回は海水浴と潮干狩りの情報をご紹介しましょう。
遠浅できれいな海で海水浴
前述したように、走水海岸は波も少なく遠浅な海岸となっています。そのため、小さな子どもでも安心して遊ばせられると、ファミリー層に人気です。
駐車場は海岸のすぐ近くにあるため、荷物が多くても安心。また、海の家が6軒もあり、シャワーやトイレも完備されています。外水道もありますので水着や遊び道具を洗う場所も不自由しません。
多くの情報サイトで穴場的スポットと紹介されている通り、シーズンでもそれほど混み合うこともなく、ゆったりと遊べます。
宝探しのようで楽しい潮干狩り
走水海岸は三浦半島唯一の潮干狩りができる海岸です。シーズンは毎年4月~6月で、天然のアサリを取ることができます。このシーズン以外は禁漁となっていますので、気をつけましょう。走水海岸の海岸のあさりは。水源地から湧き出る真水と海水が入り混じったところで育つので、他の地域のあさりよりもおいしいと評判です。
三浦半島唯一の潮干狩りということで、シーズン中の土日は混み合います。特に、ゴールデンウィーク辺りは混雑のピークです。できれば避けた方が無難でしょう。また、4月中、もしくはゴールデンウィーク後なら余裕を持って潮干狩りができます。
走水海岸の潮干狩り場は有料です。大人が2キロまで1200円、小学生までは1キロ600円で潮干狩りが楽しめます。
走水海岸
まとめ
いかがでしたか? 走水海岸が1年を通していろいろな楽しみ方ができるとお分かりいただけたと思います。三浦半島は冬でも気候が温暖なため、天気が良い日なら外でも過ごしやすいでしょう。景色を楽しみたいという場合はあえて夏を避けて行ってみるのもおすすめです。また、海岸の周辺には海の幸を楽しめる食堂もあります。ドライブがてら訪れてボードウォークを散策したり、海の幸をいろいろと味わってみたりするのも楽しいですよ。
05.走水海岸
アクセス情報
住所:神奈川県横須賀市走水1-16
駐車場:111台 使用可能時間5~21時(入庫は20時) 21時から翌朝5時までは閉鎖 1時間400円
交通情報:京急馬堀海岸駅からバス「観音崎行」乗車「伊勢町」下車 JR横須賀駅からバス「観音崎行」乗車「伊勢町」下車