黒田記念館(上野公園)
?評価について

黒田記念館
黒田清輝の作品が見られる
国立博物館の施設

上野公園にある黒田記念館は、洋画家黒田清輝の遺言によって造られた施設です。館内には、遺族から寄贈された黒田清輝の作品を常時展示する黒田記念室が設けられています。この他、黒田氏の代表作である『読書』や『湖畔』などを展示する特別室があり、近代洋画家の父といわれた画家の作品を存分に堪能できる場所です。

今回は、黒田記念館の魅力や見どころをご紹介します。

近代洋画の父
黒田清輝について

黒田清輝は近代洋画家の父と呼ばれた画家で、上野公園内にある東京美術学校(現・東京芸術大学美術学部)の教授も務めました。1866年に生まれ、1878年頃から水彩画や鉛筆画を習い始めます。1884年に法律を学ぶためにフランスへ留学しましたが、パリで美術を学ぶ日本人たちに刺激を受けて1886年に画家に転向することを決意しました。以後、1893年に帰国するまでラファエル・コランに師事します。

黒田清輝は1891年に代表作の一つ、『読書』を発表したのを皮切りに次々と作品を創作しながら美術教育者としても活躍しました。1896年、東京美術学校の西洋画科の発足に際して教員となり、1898年には東京美術学校の教授に就任します。

1924年に死去する際、遺産は美術の奨励に役立てるようにと遺言を残しました。この遺言に従い、黒田記念館が建設されます。

黒田清輝の
作品を観賞する

記念館では、常時黒田清輝の作品を展示しています。油絵の他デッサンや素描・模写も展示され美術に興味のある方にとっては一見の価値ありです。展示作品は定期的に入れ変えられ、『湖畔』や『読書』などの代表作の展示も新春・春・秋の年に3回行われています。

記念館は、作品だけでなく建物も岡田信一郎設計の貴重な物です。2001年に創建当初の姿に復元され、2002年に国の登録有形文化財に指定されました。作品を見学した後は、建物を外から眺めたり記念撮影をしたりするのもおすすめです。

カフェで
一服する

黒田記念館の2階には上島珈琲店があります。紅茶やコーヒーの他、クラブハウスサンドなどの軽食のメニューも豊富です。国立博物館内の飲食施設の中では比較的すいています。ティータイムだけでなくランチの利用もおすすめです。

記念館のすぐ側には、東京国立博物館・上野動物園・東京都美術館など観光スポットがたくさんあります。時間に余裕がある方は記念館を見学した後で、これらの施設に立ち寄ってもいいですね。

黒田記念館
アクセス情報

住所:東京都台東区上野公園13-9
電話番号:03-5777-8600
開館時間:9時30分~17時
休館日:月曜日(祝日除く)
入館料:無料
駐車場:上野公園の駐車場を利用
交通案内:JR上野駅公園口から徒歩15分
公式サイトhttp://www.tobunken.go.jp/kuroda/

黒田記念館

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