落柿舎
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京都 落柿舎
俳人、向井去来が構えた
風流な庵

落柿舎は嵯峨野にある庵跡で、俳人、向井去来が構えたものです。向井去来は江戸時代の俳人、松尾芭蕉の門人で、蕉門十哲(松尾芭蕉の門人で、特に優れた者10人)の1人に数えられています。俳諧の古今集といわれる『猿蓑』の編者としても有名です。松尾芭蕉もこの庵に滞在し、嵯峨日記を執筆しました。

今回は、落柿舎の魅力や見どころをご紹介しましょう。

芭蕉も滞在した
落柿舎の歴史

全景(落柿舎)

落柿舎の全景

落柿舎は江戸時代の初期に松尾芭蕉の高弟、向井去来が構えた庵(いおり)です。落柿舎の名は、庭にあった40本の柿の木になった実が大風で一晩のうちにすべて落ちてしまったということに由来します。松尾芭蕉も落柿舎を三度訪問し、ここで嵯峨日記を著しました。現在の庵は1770年に五升庵蝶夢(ごしょうあんちょうむ)の門人であった俳人、井上重厚(いのうえじゅうこう)が再建したものです。

小さな庵の
見どころ

落柿舎は、畑に囲まれた小さな庵です。ここでは、素朴な草庵の魅力や見どころをご紹介します。

草庵や庭を見学する

庭(落柿舎)

季語となる植物が100種も植えられている庭

落柿舎は建物の中に入ることはできませんが、縁側に座って庭を眺めることはできます。庭には樹齢300年の柿の木がある他、俳句の季語となる植物が100種も植えられているのでどんな植物があるのか探してみるのも面白いですねよ。嵐山に点在する寺社仏閣のような荘厳さや華やかな美しさはありませんが、庵にも庭にも落ち着いた清潔な美しさが感じられます。

歌碑や句碑を見学する

落柿舎の敷地には、西行・高浜虚子・松尾芭蕉などの歌人・俳人の和歌や俳句を刻んだ歌碑や句碑があります。公式サイトに句碑・歌碑の解説も記載されているので読みながら碑を観賞してもいいですね。

俳句を投稿する

室内(落柿舎)

草庵の室内

落柿舎には、俳句を投函できるポストのようなものが設置され、誰でも自由に俳句が投稿可能です。ここに投函された俳句は選句されて、入選作品は季刊誌『落柿舎』に掲載してもらえます。訪れた記念に一句捻って投稿してみるのもおすすめです。

落柿舎
アクセス情報

住所:京都府京都市右京区嵯峨小倉山緋明神町20
電話番号:075-881-1953
入園時間:9~17時(1・2月は10~16時)
休日:12月31日・1月1日
入園料:250円
駐車場:なし
交通案内:JR嵯峨嵐山駅より徒歩15分
公式サイトhttp://www.rakushisha.jp

落柿舎

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