静岡市清水区と駿河区の境界にある日本平は、静岡を代表する景勝地です。名前からすると平野のようですが、実際は標高307mの有度山(うどやま)山頂とその附近一帯からなり、日本武尊(やまとたける)が山頂に立って周囲を見回したという伝説が残されています。1959年(昭和34年)に国の名勝に指定され、1980年(昭和55年)には日本観光地百選コンクールで第1位になりました。
この記事では、日本平の魅力や見どころをご紹介しましょう。
日本平の山頂から
絶景を望む
日本平は、静岡駅から車で30分程で行くことのできる観光地です。最も高い場所である有度山(うどやま)山頂からは富士山や駿河湾・清水の町並みが一望でき、その美しさは言葉では言い尽くせません。気象条件が良ければ、南アルプスまで望むことができます。山頂の展望台以外からも美しい景色が望めますので、周囲を一回り散策してみるのがおすすめです。
山頂には展望台の他、赤い靴の母子像やお土産物店・レストラン・カフェなどがあります。日本平お茶会館では4月中旬から10月までお茶摘み体験ができ、観光客からも人気です。
夕日や
夜景を望む
2016年(平成28年)8月、日本平は、日本を代表する夜景資源として日本夜景遺産に選ばれました。夜景遺産には、日本を代表する夜景スポットである北海道の函館山や横浜の山下公園も選ばれています。
特におすすめの時間帯は、夜景と共に富士山のシルエットも一緒に望める日没直後です。晴れた日の夕刻に日本平を訪れると、夕日が山肌を照らす赤富士を見ることができます。夕日と夜景の両方を楽しむのもいいですね。
久能山東照宮と
共に楽しむ
日本平の南に位置する久能山の中腹には久能山東照宮があり、日本平とはロープウェイで結ばれています。ロープウェイの乗車時間は5分程度なので、2つのスポットを併せて楽しむのもよいでしょう。日本平の夜景が見たいという場合は、午前中に清水市街を観光し、午後に東照宮を拝観してから夕暮れどきに日本平へ向かうのがおすすめです。
梅まつりを
楽しむ
日本平山頂には梅園があり、毎年1月下旬頃から咲き始めて2月中旬頃には見ごろを迎えます。天気が良ければ富士山と梅の組み合わせを楽しむことができ、観光客だけでなく地元の方にも好評です。
毎年2月中旬には梅まつりが開催され、大道芸やパフォーマンスのステージが行われる他、梅製品を販売する出店などが園内に並びます。久能山東照宮の梅も同じ頃に見ごろを迎えるため、一緒に楽しむのもおすすめです。
日本平
アクセス情報
住所:静岡県静岡市清水区草薙597-8(日本平山頂)
駐車場:あり
交通案内:JR静岡駅から日本平線バス乗車、終点日本平下車、徒歩すぐ