常光院は、建仁寺の北に位置する境外塔頭寺院です。室町時代前期に建仁寺第24世、温仲宗純禅師によって創建されました。戦国時代に一度焼失しましたが、江戸時代前期に再興されています。現在は非公開の寺院です。
この記事では、常光院の歴史をご紹介します。
常光院の
歴史
常光院はは建仁寺第24世、温仲宗純(おんちゅうそうじゅん)によって創建された寺院です。開山者は諸説ありますが、一説では三江紹益といわれています。創建後100年にわたり建仁寺の塔頭寺院として栄えました。
1552年、京都を襲った戦火によって、寺院は焼失してしまいました。その後、1604年に三江紹益に帰依した北政所の兄、木下茂叔によって再建されます。このとき再建された折玄関と庫裏は現在もその姿が残っています。
非公開寺院を
外から見学する
常光院は現在非公開で、特別公開などもありません。境内には入れませんが、外から建物や庭を見学することはできます。外から見える建物は庫裏です。江戸時代初期の建築物で、白壁と木組みのコントラストが優美さを感じさせます。前庭は苔と松が見事です。境内には枯山水庭園や織田信長に仕えた森蘭丸の父親の墓があります。
常光院
アクセス情報
住所:京都府京都市東山区大和大路通四条下ル4丁目588
電話番号:075-561-8342
交通案内:阪急河原町駅から徒歩10分
常光院