同聚院
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京都 同聚院
不動明王像が有名な
東福寺の塔頭寺院

同聚院(どうじゅいん)は東福寺境内にある塔頭寺院の一つです。藤原道長が1006年に法性寺の境内に造営した五大堂の遺跡といわれています。本尊は重要文化財に指定されている不動明王で、火災除けのご利益があることで有名です。近畿三十六不動尊霊場の二十一番霊場にもなっています。

この記事では、同聚院の魅力や見どころをご紹介しましょう。

不動明王を祀る
寺院の歴史

五大堂(同聚院)

五大堂

同聚院は、1442年に東福寺第百160世、文渓元作禅師がその師である東福寺第129世、琴江令薫(こんこうれいこん)禅師の菩提を弔うために開山した寺院です。

元々この土地には、藤原氏の菩提寺である法性寺という寺院がありました。平安時代に政治の実権を握っていた藤原氏の庇護により寺院は大いに栄えましたが、鎌倉時代になると衰退してしまいます。

同聚院の本尊である高さ2mを超える不動明王坐像は、藤原道長が作らせた五大明王の一つです。他の4体の明王は散逸してしまいましたが、不動明王坐像だけは幾多の災難を乗り越えて現在まで大切に守られ続けています。

同聚院の
見どころ

同聚院は、像高265cmある日本最大の木像不動明王坐像を祀っています。ここでは、そんな寺院の見どころをご紹介しましょう。

迫力ある不動明王を拝観する

同聚院では、不動明王坐像を随時公開しています。坐像は、仏師定朝の父、康尚(こうしょう)の作品と分かっている数少ない物の一つです。2m以上の不動明王像は迫力がありますが、厳しさの中にも優美さが感じられる表情をしています。

地元の方からは十万不動さんとして親しまれており、参拝者が絶えることはありません。この十万とは土地の守護神を意味する土力(どりき)という言葉に由来するとも不動明王が十万もの眷属を従えているからともいわれていますが、はっきりとした由来は不明です。

縁日でお札をいただく

毎年2月2日には屋守護(やさご)の符、といわれるお札が授与される日です。同聚院の不動明王は火災除けのご利益があり、災いを防いでくれるともいわれています。誰にでも授与してくれますので、観光の途中に立ち寄るのもおすすめです。

同聚院
アクセス情報

住所:京都府京都市東山区本町15丁目799
電話番号:075-561-8821
拝観時間:9~16時
拝観料:大人200円・子ども100円
駐車場:東福寺と共通
交通案内:JR京阪電車東福寺駅から徒歩10分

同聚院

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