南禅寺の境内には、琵琶湖の水を京都市内に引き込むために作られた水路閣があります。1890年(明治23年)に造られたもので、南禅寺の境内を通るため田辺朔郎が周囲の景観に配慮したデザインを設計しました。市指定史跡でありテレビドラマなどでもよく登場するので、見たことがあるという方も多いと思います。
今回は、水路閣の見どころや魅力をご紹介しましょう。
今も現役
水路閣の歴史
水路閣は、琵琶湖の水を京都市内に引く水路として1890年に造られました。琵琶湖疏水は、飲料水を運ぶだけでなく船が通る水路としても重要な役割を担っています。
南禅寺の水路閣は、レンガと花崗岩で造られたアーチ型の橋脚を持つモダンで風格あるデザインです。明治時代に造られた大規模なレンガ造りの建築物は外国人が設計したものが多いのですが、水路閣は日本人だけで設計や建築が行われました。
水路閣は南禅寺の中でも人気がある観光スポットであると同時に、今でも現役の水路として琵琶湖の水を京都市内に送り続けています。
自然と建物の
調和を楽しむ
水路閣は西洋風のデザインでありながら、南禅寺の景観に違和感なく溶け込んでいます。周囲には樹木も多く、人が作り出した建築物と自然が調和した美しい風景が楽しめる場所です。
いつ訪れても美しい場所ですが、紅葉の時期が最も美しいといわれ大勢の観光客でにぎわいます。おすすめは朝早い時刻。南禅寺は朝8時40分から拝観できます。この時間ならば団体客もいません。ゆっくりと写真撮影もできます。
色々な角度から
写真撮影を楽しむ
水路閣は、南禅寺の中でも屈指の写真撮影スポットです。モミジや山門と一緒に水路閣を撮影する構図が一般的ですが、撮影場所によっては寺院の境内とは思えない異国情緒漂う写真が撮影できます。色々な場所で撮影をしてみるのがおすすめです。
水路閣
アクセス情報
住所:京都府京都市左京区南禅寺福地町86
拝観時間:8時40分~17時まで
休日:年末
駐車場:あり
交通案内:地下鉄東西線蹴上駅より徒歩15分