南禅寺三門
?評価について

京都 南禅寺三門(山門)
日本三大門の一つに数えられる
壮大な門

京都を代表する寺院の一つ南禅寺。境内の敷地面積は4万5千坪もあり、日本の禅寺の中で最も高い格式を持っています。三門(山門)は法堂へ続く参道の入り口にあり、知恩院三門・東本願寺御影堂門と共に日本三大門の一つです。高さ22mある門は楼上へ上ることができ、京都市内が一望できます。

この記事では、南禅寺三門(山門)の魅力や見どころをご紹介しましょう。

寺院の正門
三門の歴史

初夏の三門(南禅寺三門)

初夏の三門

南禅寺三門は、1295年に西園寺実兼の寄進によって創立されました。三門とは、悟りを得るために通過しなければならない空・無相・無作の三つの関門のことです。禅寺の三門(山門)はそれらの関門を象徴しています。寺院の正門でもあり、禅宗七堂伽藍(三門・仏殿・法堂・僧堂・庫裏・東司・浴室)の一つです。

初代三門は、1448年に火災で焼失してしまいます。現在の三門は1628年に藤堂高虎によって再建されたものです。藤堂高虎は大坂夏の陣で戦死した家臣の菩提を弔うために再建を行いました。

このとき再建された山門は、五間三戸二階二重門の入母屋造です。屋根は瓦葺で、楼上内陣には仏師左京等の手になる宝冠釈迦座像・脇侍の月蓋長者・善財童士・十六羅僕などが祀られています。内陣の天井描かれているのは、狩野探幽の筆による鳳凰や天女の姿です。

1889年には国の重要文化財に指定されました。現在、三門は南禅寺を代表する観光スポットです。いつ訪れても観光客や修学旅行生で賑わっています。

壮大な三門の
魅力

南禅寺の三門はくぐるだけでなく上ることもできます。ここでは、三門の魅力や見どころをご紹介しましょう。

下から見上げてみる

下から見上げた三門(南禅寺三門)

下から見上げた三門

南禅寺の三門を訪れたら、まずは下から上を見上げてみましょう。大きさを実感できます。かなり離れないと、門全体の様子を見ることができません。門の壮大さを視覚で確かめてみると、かつての南禅寺の繁栄ぶりを偲ぶことができます。

楼上へ上ってみる

眺望(南禅寺三門)

三門からの眺望

南禅寺の三門は、楼上へ上ることができます。階段はかなり急ですから、注意が必要です。2階といっても10m以上の高さがありますので、楼上からは参道や京都市内が一望できます。風通しもよく、南禅寺を一通り見学した後で楼上で休憩するのもおすすめです。

季節の美しさを堪能する

三門から見た天授庵(南禅寺三門)

三門から見た天授庵

南禅寺は紅葉の美しさで有名ですが、桜の名所でもあります。楼上へ上がると、春には桜、秋には紅葉が見下ろすことができ絶景です。特に、紅葉の季節は参道に錦の布を広げたように見えます。

南禅寺三門(山門)
アクセス情報

住所:京都府京都市左京区南禅寺福地町
電話番号: 075-771-0365
拝観時間:8時40分~17時(季節によって変動あり)
定休日:年末年始
拝観料:大人500円 高校生400円 小中学生300円
駐車場:あり
交通案内:地下鉄東西線蹴上駅より徒歩10分
公式サイト:http://www.nanzen.net

南禅寺

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