伊豆の長八美術館は、松崎にある日本で唯一の漆喰芸術専門の美術館です。展示されているのは、明治に活躍した名左官工入江長八の漆喰鏝絵(しっくいこてえ)60点。漆喰鏝絵とは漆喰を盛り上げて描く絵画のことです。美術館の建物自体も全国の左官工が技術の限りを尽くした漆喰芸術で、一見の価値があります。
今回は、伊豆の長八美術館の魅力や見どころをご紹介しましょう。
名工の作品を
細部まで楽しむ
長八美術館では、入り口でルーペが手渡されます。長八の漆喰鏝絵は鏝(こて)で描いたとは思えないほど緻密で繊細なので、ルーペで細かいところまで見てほしいという美術館側の心遣いです。時間をかけてゆっくりと観賞するほど作品の良さが分かります。
漆喰鏝絵は、壁や外扉の装飾に使われていました。日光や雨風にも強いので、写真撮影も自由です。気に入った作品と一緒に写真を撮る方もたくさんいます。ただし、フラッシュ撮影は禁止ですのでご注意を。
建物も
芸術作品
美術館の建物は、石山修武氏が設計し日本中の左官職人が腕を振るって造り上げました。建物のいたるところに、なまこ壁や土佐漆喰・漆喰彫刻などの技法が使われています。石山修武氏はこの建物を設計したことにより建築業界の芥川賞と言われる吉田五十八賞を受賞しました。
美術館の外観もモダンで美しいデザインです。特に晴れた日は、青空と白亜の外壁のコントラストが美しく、一幅の絵画のようにも見えます。建物の前で写真撮影をするのもおすすめです。
伊豆の長八美術館
アクセス情報
住所:静岡県賀茂郡松崎町松崎23
電話番号:0558-42-2540
営業時間:9~17時
休館日:なし
入館料:大人500円 中学生以下無料
駐車場:あり
交通案内:伊豆急修善寺駅より松崎行バス乗車、松崎下車 徒歩5分ほど
公式サイト:http://www.izu-matsuzaki.com/publics/index/69/