祇園からほど近い下京区に位置する京都市学校歴史博物館は、その名の通り学校教育の歴史をテーマとした博物館です。昔の教科書や学校教育に使われた教材が常設展示されており、京都で行われていた学校教育の歴史を知ることができます。実はこの博物館、毎年来館者数を伸ばしている京都の隠れた名所でもあるのです。
この記事では、京都市学校歴史博物館の見どころなどをご紹介しましょう。
学校歴史博物館の
歩み
京都市学校歴史博物館は、1998年(平成10年)に開設された京都の学校教育をテーマにした博物館です。統廃合によって閉校した開智小学校の建物をそのまま利用しています。
開智小学校は日本最初の学区制小学校である番組小学校の一つでした。正門と石塀は明治時代に造られたものです。玄関は、旧成徳小学校講堂玄関車寄のものが2007年(平成19年)に移築されています。この玄関も明治時代に造られたもので、正門・石垣・玄関は国の登録有形文化財にも指定されました。
現在、博物館は常設展示の他定期的に企画展示を行っており、主に教育関係の職に就いた方からの人気を集めています。
学校歴史博物館の
魅力
この項では、京都市学校歴史博物館の魅力や見どころをご紹介します。展示物や建物に懐かしさや共感を覚える方も多いようです。
教育の歴史が分かる常設展示
京都市学校歴史博物館では、昔の教科書や教材が常設展示されています。昔の教科書などは手に取って閲覧することができ、教育内容の移り変わりがよく分かると来館者に好評です。
定期的に行われている企画展
企画展では、博物館が所蔵している歴史的資料や美術工芸品をテーマを決めて展示しています。美術工芸品の中には卒業生が寄贈した品も多く、愛校精神が感じられるものです。
企画展示の内容や開催時期は公式サイトから確認できます。興味ある展示がある方は、開催時期に合わせて訪れるのもおすすめです。
懐かしさを感じられる建物
京都市学校歴史博物館の建物は、廃校した小学校をできるだけ手を加えずに使用しています。そのため、開智小学校に通っていた生徒たちの卒業制作が展示されており、椅子や机なども当時使用されていたものです。建物の中を歩いているうちに自分の小学校時代の思い出が蘇える人も多いでしょう。
国の有形文化財に指定されている正門や石垣は、歴史の重みが感じられる建造物です。写真撮影は自由なので、門前で記念撮影をする方もたくさんいます。
京都市学校歴史博物館
アクセス情報
住所:京都府京都市下京区御幸町通仏光寺下る橘町437
電話番号:075-344-1305
開館時間:9~17時
休館日:水曜日(祝日除く)・年末年始
入館料:大人200円・高校生以下100円
駐車場:なし
交通案内:阪急河原町駅から徒歩10分
公式サイト:http://kyo-gakurehaku.jp/