上野大仏
?評価について

上野大仏(パゴダ)
度重なる震災を乗り越えた
顔だけの仏様

上野大仏(パゴダ)は、上野公園内にある顔だけの仏様です。この仏像は1631年に越後村上藩主、堀直寄が釈迦如来坐像として建立しました。その後、度重なる地震や火災により被害を受けますが、その度に再興されます。

1923年(大正12年)、関東大震災による被害で頭部が落下してしまいました。そのまま再建のめどが立たたず、頭部だけが寛永寺に保管されて胴体は太平洋戦争中に供出されます。

1972年(昭和47年)に保管されていた頭部は顔面レリーフに加工され、かつて安置されていた寛永寺五重の塔近く、上野精養軒隣の大仏の丘に安置されました。今では、同地に建つパゴダ(仏塔)と共に人々の信仰を集め、落ちない仏様として受験生の参拝が後を絶ちません。

今回は、上野大仏(パゴダ)の魅力や見どころをご紹介します。

パゴダと大仏を
拝観する

上野大仏

上野大仏

上野大仏は、現在顔面レリーフとなって大仏山という丘の上に祀られ、顔面に触れることもできます。近くに飾ってある写真は、釈迦如来坐像だった頃の姿です。

パゴダ

パゴダ

大仏と並んで建っているパゴダ(仏塔)の中には、上野東照宮の本尊だった薬師如来像と脇侍の日光・月光菩薩が祀られています。このパゴダは大仏より一足早い1969年(昭和42年)にここに安置されました。

願い事がある方は授与される絵馬に願い事をかいて合掌の間に挟み、パゴダを一周して絵馬を奉納すると願いが叶うといわれています。

合格祈願を
行なう

絵馬(上野大仏)

上野大仏の絵馬

何度も震災に遭遇しながら今日まで祀られて続けている大仏は、これ以上落ちない大仏として受験生の信仰を集めています。大仏近くのお店では大仏の顔が描かれた絵馬やお守りが販売され、大仏あめや瓦せんべいといったお菓子も人気です。

入学試験だけでなく就職試験や昇進試験などにもご利益があるということで、様々な年代の方が参拝に訪れます。合格祈願の他に大仏に参拝し「んのお守り」を授与してもらうと強運のご利益があるといわれているので、大きな勝負事の前にお参りに訪れるのがおすすめです。

上野大仏
アクセス情報

住所:東京都台東区上野公園4-8
電話番号:03-3821-4749(清水観音堂)
拝観時間:10~16時
拝観料:無料
駐車場:上野公園の駐車場を利用
交通案内:JR上野駅より徒歩7分
公式サイトhttp://www.kaneiji.jp/syodou/

上野大仏

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