東京御茶ノ水からほど近い場所にある神田神保町古書店街は、古書店・一般書店・出版社などが100軒以上も集まっている日本きっての本の町です。明治時代、この辺り一帯に大学が次々と創立されたことから、古書を扱う店が増え、このような町が生まれました。最近は、おしゃれな喫茶店やおいしいカレー店が多い町としても注目を集めています。
この記事では、神田神保町古書店街の歴史や魅力・アクセス方法などをご紹介しましょう。
神田古書店街
その歩み
神田神保町古書店街は、明治時代に生まれた町です。江戸時代、神田一帯は武家屋敷が立ち並んでいましたが、明治になるとこれらが取り壊されて大学に建て替えられます。大学ができるたびに全国から学生が集まり、書物の需要が生まれて次第に古書店が立ち並ぶようになりました。
古書店街が発展するにつれ、学生を指導する立場であった授や文化人なども自然と集まるようになります。このような人々の需要に応えるため、特定分野の専門書だけを扱う店も増えていきました。
最近では、インターネットの発達に伴い、全国から通信販売で古本を売り買いする店も増えています。それでも、「この町の雰囲気が好きだから」とわざわざ足を運ぶ方も少なくありません。
神田古書店街の
独特な魅力
神田神保町古書店街は古書店を含め、魅力がたっぷりと詰まった町です。この項では、神田古書店街の魅力や見どころをご紹介しましょう。
種類豊富な古書店
現在、神田神保町古書店街にある古書店は約140軒です。その中には、ある特定の分野に特化した本だけを扱う店や自費出版された本の専門店などもあります。一般的な古書店では入手困難な本もこの町に来れば手に入るかもしれません。今はサイトを開設している店舗も多いので、どんな本を扱っているのかを事前に調べておくとスムーズにお店を回ることができます。
喫茶店文化を楽しめる町
神田神保町古書店街は、古書店以外にも喫茶店が多い町としても有名です。昭和の雰囲気が色濃く残っている店もたくさんあり、古書店で買い求めた本を読みながらゆったりとした時間を過ごすことができます。喫茶店の他にはカレー店が多く、昔ながらのおいしいカレーが食べたいという方にもおすすめです。
古書の祭典 神田古本まつり
神田古本まつりは、毎年秋に行われる東京最大の古本市です。靖国通りの歩道沿いで開かれる古本青空市や貴重な古書も多数並ぶ特選古書即売展をはじめ、本好きにはたまらないイベントが数多く開かれます。トークライブや試写会・講演会などの文化イベントも併せて行われるので、この時期に合わせて街を訪れるのもいいですね。
神田古書店街
アクセス情報
住所:東京都千代田区神田神保町
交通案内:都営三田線神保町駅から徒歩すぐ
公式サイト:http://jimbou.info/