本法寺
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京都 本法寺
本阿弥光悦作の庭園が美しい
京都の隠れた名所

本法寺は京都市上京区、西陣のすぐ近くにある日蓮宗の本山です。室町時代に日親上人(にっしんしょうにん)よって開かれました。江戸時代初期に活躍した芸術家である本阿弥光悦の菩提寺であり、寺院には光悦が作庭した庭が今でも残されていて国の名勝に指定されています。

この記事では、本法寺の歴史や魅力・見どころ・アクセス方法をご紹介しましょう。

01. 芸術家に縁ある
本法寺の歴史

境内(本法寺)

境内

本法寺は1436年に日親上人(にっしんしょうにん)によって建立されました。当初は四条高倉にあり、その後一条戻り橋近辺に移ったと伝えられています。

現在の場所に伽藍が再建されたのは1587年のことです。この移転の際、熱心な法華経信者だった本阿弥光悦が私財をなげうって協力し、自身の菩提寺に定めました。本阿弥光悦は書道・絵画・陶芸・作庭と多方面に才能を発揮した芸術家で、光悦が作庭した三巴の庭は、今では国の名勝に指定されています。

江戸時代になると、寺院は後水野尾天皇と紀州徳川家に保護されて大いに栄えました。1787年の天明の大火によって伽藍の大部分が焼失しましたが、その後再建されています。

現在は、庭の美しい寺院として地元の方にも親しまれている観光地としても人気のスポットです。

02. 芸術家に縁ある
本法寺の魅力

本法寺は本阿弥光悦の他、長谷川等伯にも縁ある寺院です。この項では、そんな寺院の魅力をご紹介しましょう。

境内の桜と紅葉

境内の桜(本法寺)

境内の桜

本法寺は巴の庭や十(つなし)の庭が有名ですが、境内の桜や紅葉も外すことのできないポイントです。本法寺はガイドブックなどにもあまり紹介されておらず、見頃を迎えても境内が人でごったがえすことはありません。静かに京都の桜や紅葉を堪能したいという方にはぴったりの場所です。

所蔵されている宝物

長谷川等伯像(本法寺)

長谷川等伯像

本法寺には、長谷川等伯筆の佛涅槃図(ほとけねはんず)をはじめとして、本阿弥光悦が寺院に寄贈した什器などを宝物として所蔵しています。長谷川等伯は若い頃本法寺の子院である教行院に住んで製作に励んでいたことがあり、それがきっかけで本法寺との縁ができました。

現在、本法寺に所蔵されている宝物は宝物殿に収蔵されており、佛涅槃図は常時レプリカが公開されています。本物は毎年春に行われる特別拝観の時のみ見学可能です。桜の見頃と重なる年もありますので、この時期に合わせて寺院を参拝するのよいでしょう。

03. 歴史ある
本法寺の見どころ

本法寺では、本堂・開山堂・多宝塔・庫裡・書院・大玄関・唐門・鐘楼・経蔵・宝蔵・石橋・棟札が京都府の有形文化財に指定されています。この項は、そんな貴重な建物を数多く有する境内の見どころをご紹介しましょう。

仁王門

仁王門(本法寺)

仁王門

本法寺の仁王門は二層(二階建て)の瓦葺で、1787年に起きた明暦の大火後に再建されました。元は丹塗りでしたが、現在はわずかにその色合いを残すのみです。

開山堂

開山堂(本法寺)

開山堂

開山堂は開山者である日親上人を祀っている二層(二階建て)のお堂です。宝物殿のすぐ前に建っています。

本堂(内部非公開)

本堂(本法寺)

本堂

本堂は1796年に再建されたもので、単層(一階建て)の入母屋造り、本瓦葺の屋根を持ちます。掲げられている額は、本阿弥光悦の筆によるものです。内部は非公開なので外からの見学になります。

唐門

唐門(本法寺)

唐門

唐門は中央が盛り上がった形の唐破風(からはふ)がついている門です。現在は閉ざされておりくぐることはできません。外からの見学になります。

多宝塔

多宝塔(本法寺)

多宝塔

多宝塔は江戸時代中期に建てられた建物で、明暦の大火で焼失した後、1796年に再建されました。一般的な寺院の仏塔に相当する建物で、二層(二階建て)です。2006年に大規模な修理が終了し、往年の優美さを取り戻しました。春には桜との組み合わせが楽しめます。

経堂

経堂は宝蔵とともに明暦の大火で焼け残った数少ない建物。方形型の屋根を持ち、瓦と白壁のコントラストが優美です。内部は見学できないので、外からのみの見学になります。

鐘楼

鐘楼は多宝塔と同時期に修理されており、現在は往年の色鮮やかさを取り戻しています。丹塗りの柱は遠くからでもよく目立ち、流水や雲流を表わす装飾も施されている建物です。

十の庭

十の庭(本法寺)

十の庭

十の庭は、三巴の庭と並んで名庭といわれています。十と書いて「つなし」と読むのは、ひとつ・ふたつと数えた場合、十の後ろにはつがつかないためです。唐門の内側にある石庭で、九つの石が置かれています。十個目の石は見る人の心の中にあるといわれているため、庭を見学しながら十個目の石を想像してみるといいですね。

三巴の庭

三巴の庭は、本阿弥光悦が作庭したものです。書院東側から南側へ回り込むような鍵型をしており、枯瀧石組は室町時代の主砲を使って造られています。全体的に安土桃山時代に造られた庭の特徴を多く備えており、苔に囲まれた十角形の蓮池など見どころも豊富です。

04. 本法寺
アクセス情報

住所:京都府京都市上京区小川通寺ノ内上ル本法寺前町617番地
電話番号:075-441-7997 
拝観休止日:行事によっては拝観を休止することもあり
拝観時間:10~16時
拝観料:宝物殿・庭園は大人500円・高校生以下300円 / 境内は自由
駐車場:なし
交通案内:JR京都駅より市バス9系統乗車、堀川寺之内下車下車、徒歩3分
公式サイトhttp://eishouzan.honpouji.nichiren-shu.jp

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