宝山寺
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奈良 宝山寺
大阪商人の信仰を集めた
神仏習合の寺院

奈良県生駒市、生駒山山中に建つ宝山寺(ほうざんじ)は、真言律宗大本山の寺院です。本尊として不動明王をお祀りしている他、鎮守神として聖天(大歓喜天)をお祀りしています。生駒の聖天さんとして人々に親しまれており、日本三大聖天の一つです。江戸時代には商売繁盛のご利益があるということで、大阪商人の信仰を集めていました。

この記事では、宝山寺の見どころや魅力をご紹介しましょう。

01. 神様と仏様を祀る
宝山寺の歴史

参道(宝山寺)

参道

宝山寺は、もともと大和時代に役小角(えんのおづの)が開いた山岳修行の道場であったと伝えられています。弘法大師空海が修業に訪れていたという伝説も残っており、生駒山自体も人々の信仰を集めていました。

江戸時代初期、湛海律師(じんかいりっし)という僧侶がここに不動明王と聖天(歓喜天)を祀り寺院を建立します。これが、実質的な宝山寺の始まりです。湛海律師は、生駒山山中で厳しい修業を続けながら堂宇を増やし続け、十数年後には現在のような伽藍を完成させました。

生駒山中で修業に励む湛海律師のうわさは、やがて京都や大阪にまで広がります。時の関白、近衛家熈(このえいえひろ)が湛海律師の祈祷を受けて病気が治ったのをきっかけに、皇室や徳川将軍家からの信仰も集めるようになりました。また、京都の住友家(現、住友グループ)が宝山寺を信仰し始めたことにより、大阪や京都の商人たちもそれにならって宝山寺へ参拝するようになったということです。

人々の信仰は明治時代になっても変わらず、1918年(大正7年)には寺院参拝のために日本最初のケーブルカーが設置されました。このケーブルカーは今でも現役です。寺院周辺には門前町が形成され、昭和の中頃まで大変な賑わいを誇っていました。神様と仏様を両方お祀りする神仏習合の寺院として、現在も参拝客が途切れることはありません。

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