祇王寺
?評価について

京都 祇王寺
苔と紅葉が美しい
悲恋の尼寺

祇王寺は、嵯峨野にあるこじんまりとした真言宗の寺院です。平清盛に寵愛を受けた祇王という女性が、清盛の心変わりによって都を追われた後に、母と妹と入寺し出家した寺院としても知られています。苔と庭が美しい寺院としても名高く、紅葉の時期はたくさんの参拝客でにぎやかです。

今回は、祇王寺の魅力や見どころをご紹介しましょう。

01. 悲恋の伝説が残る
寺院の歴史

朱色に染まる苔庭と草庵(祇王寺)

朱色に染まる苔庭と草庵

祇王寺が建っている場所には、かつて往年院という寺院がありました。法然上人の高弟である良鎮が創建した寺院でしたが、やがて荒廃して明治の初期に廃時になります。

その後、嵯峨大覚寺の支配を受けて真言宗に改宗し、1905年(明38年)に富岡鉄斎らの助力によって尼寺、祇王寺として再興しました。1935年(昭和11年)に庵主となった智照尼は、作家・瀬戸内寂聴の小説、『女徳』のモデルとなった人物として知られています。

02. 苔と紅葉が見事な
寺院の魅力

苔庭と落ち葉との見事なコントラスト(祇王寺)

苔庭と落ち葉との見事なコントラスト

苔と紅葉の美しさで名高い祇王寺は、それ以外にも魅力や見どころがあります。ここでは、苔と紅葉の美しさを含めて祇王寺の魅力をご紹介しましょう。

茶屋もある竹林庭園(祇王の小径)

参拝口の外にある小さな庭園です。手入れされた竹林と苔が美しく、茶屋と売店を兼ねた休憩所があります。祇王寺の境内を見学した後、ここで休憩するのもおすすめです。庭園内の竹苑堂にはご本尊の分身がお祀りされ、一つだけ願い事ができるという一願御守も販売されています。

まだ若木の祇王寺妓女桜

祇王寺妓女桜は、苔庭に植えられていた樹齢150年の桜です。桜の時期は、舞い散る花びらが苔庭に美しい模様を描いたと伝えられています。残念ながら現在は切株だけの姿になってしまいました。

竹林庭園の一角に二代目の祇王寺妓女桜が植えられています。まだ若木のため、花を咲かせるのはもう少し先になりそうです。

緑のじゅうたんのような苔庭

苔庭(祇王寺)

緑が鮮やかな苔庭

祇王寺の苔庭は、色調の異なる何種類もの苔が緑のじゅうたんのように広がっている見事なものです。一口に苔といっても種類によって色合いが違い、季節ごとに微妙に色調が変化します。最も緑が鮮やかになるのが初夏の頃です。

苔庭を抜けたところにある草庵の一角には、苔庭に生えている苔の種類を解説しているコーナーがあります。苔に興味がある方は立ち寄ってみると面白いですよ。

祇王らの木像が祀られている草庵

草庵(祇王寺)

草庵

祇王寺の草庵は本堂にあたる建物です。茅葺の古民家のようなこじんまりとした建物で、仏間と控えの間があります。

仏間の仏壇に安置されている本尊は大日如来です。その隣には清盛公・祇王・祇女・母刀自・仏御前の木像が安置されています。像は鎌倉末期の作で、水晶の目が特徴的です。仏御膳は祇王に変わって清盛の寵愛を受けた女性で、清盛の祇王への仕打ちを見て出家を決意し、祇王達と共に仏道に励みました。

草庵からは苔庭が見渡せます。苔庭を通って草庵に着いたら仏間の仏様と木像にお参りし、室内から改めて苔庭を臨むのもいいですね。

虹の窓と呼ばれる吉野窓

吉野窓(祇王寺)

吉野窓

吉野窓は、草案の控えの間にある円形の大きな窓です。境内の竹林に向かって開けられているため、窓の格子と外の竹が交差して影が虹色に見えます。そのため虹の窓とも呼ばれていて、草案の見どころの一つです。窓をおおう障子の開け方によって印象が変わって見えます。近くで見てもいいのですが、屋外から窓を眺めるのも一風変わった趣きが。

鎌倉時代に作られた宝筐院塔

宝筐印塔(祇王寺)

宝筐印塔

草庵の右隣にある宝筐院塔は、祇王や妓女・母刀自のお墓や清盛の供養塔と伝えられています。宝筐院塔は往生院が廃寺になってから再建されるまでの間、木像と共に大覚寺に保管されていました。

宝筐院塔は鎌倉時代に作られたもので、年月により風化し苔むした状態です。木像を拝観した後で宝筐院塔に詣で、悲恋伝説を偲ぶ方もいます。

きれいな音色の水琴窟

草庵の入り口には、石造りの水琴窟が置かれています。水琴窟とは、手水鉢(ちょうずばち)などの底に穴をあけたかめを伏せて埋め、そこにしたたる水滴の音をかめの空洞で反響させて音を楽しむ装置です。水滴の音が琴の音とよく似ていることから、水琴窟という名がつきました。自然に囲まれて聞く水琴窟の音色は格別です。

人々を魅了する秋の楓

祇王寺の秋(祇王寺)

祇王寺の秋

祇王寺の境内には楓がたくさん植えられていて、秋になれば美しい紅葉が楽しめます。特に、紅葉と苔庭のコントラストはとても見事です。紅葉が盛りを過ぎる頃、地面へと散っていく葉が緑の苔を覆っていく様子は自然が描く絵画のようで見ていて飽きることはありません。つくばいや水琴窟の水面に散る葉にも風情が感じられます。

03. 祇王寺
アクセス情報

住所:京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町32
電話番号:075-861-3574
拝観時間:9~17時(拝観受け付けは16時30分まで)
拝観料:大人300円 子ども100円
駐車場:なし
交通案内:京福電鉄嵐山駅から徒歩20分
公式サイトhttp://www.giouji.or.jp/

祇王寺

ページへ

そのカテゴリーで訪れる価値のある場所
遠回りしてでも訪れる価値のある場所
そのために旅行する価値のある場所