MoBS黒船ミュージアムは下田市、了仙寺の敷地内に2016年元旦にオープンしました。仙了寺が所蔵する黒船・開国の実物資料を展示するミュージアムです。了仙寺は日米和親条約の付帯協定である下田条約が調印された場所。ペリー提督もこの寺院を訪れています。
今回は、MoBS黒船ミュージアムの特徴や見どころ・魅力などをご紹介しましょう。
黒船・開国の
資料を数多く展示
1854年に下田港が開港されると、了仙寺は米国人の休憩所として開放されました。その縁で了仙寺には、3,000点を超える黒船や開国に関する絵画や資料が所蔵されています。教科書に掲載されているペリーや黒船に関する絵の多くが、了仙寺提供のものです。
MoBS黒船ミュージアムでは、それらの貴重な資料を定期的に入れ換えながら常設展示しています。テレビや教科書などで見たことのある絵の実物を見ることができるかもしれません。
了仙寺の
宝物も展示
了仙寺は黒船や開国に関する資料や絵画の他に、仏像や曼荼羅・歴史的価値の高い古文書などの宝物も多数所蔵しています。MoBS黒船ミュージアム内にはこれらを展示するコーナーも開設。徳川幕府歴代将軍朱印状や武田信玄関連古文書などを中心に、仏像や曼荼羅などを展示しています。歴史好きの方には一見の価値ありです。
美術館一押しの
見どころ
ここでは、MoBS黒船ミュージアム一押しの見どころをご紹介しましょう。分かりやすく開国について学べる工夫があちこちに施されています。
ペリー提督が出迎えるエントランス
MoBS黒船ミュージアムのエントランスには、巨大なペリー提督の顔が描かれています。巨大な顔はインパクト抜群。エントランスには記念撮影用のパネルも設置されています。来館の記念に寄り添って写真を撮ってみるのもよいですね。
ホール・ミュージアムショップ
MoBS黒船ミュージアムでは、モダンでスタイリッシュなホールの一部が、ミュージアムショップになっています。販売されているのは、オリジナルのポストカードや竹うちわ・マスキングテープなど。どれもミュージアムだけのオリジナルグッズですので、お土産にもおすすめです。
映像で歴史を学べる黒船シアター
黒船シアターでは、3種類の映像で開国までの道のりや黒船の逸話を紹介しています。歴史好きの中でも幕末は特に人気のある時代です。しかし、いろいろな出来事が立て続けに起こるので、分かりにくい部分もたくさんあります。シアターでは映像を使って幕末の出来事を分かりやすく解説。英語版と中国語版もありますので、外国の方にもお楽しみいただけます。
黒船・開国資料の展示室(2Fフロア)
ここでは、了仙寺が所蔵している黒船・開国に関するコレクションが展示されています。幕末に多くの日本人画家が描いたペリーの肖像画や図録など、常時展示されているのはおおよそ150点ほどです。展示品はテーマに合わせて約4か月ごとに入れ換えられます。ペリーの日本遠征を記念したメダルなどの珍しい品もあり、幕末好きには必見の場所です。
MoBS黒船ミュージアム
アクセス情報
住所:静岡県下田市三丁目12-12
電話番号:0558-22-2805(了仙寺)
開館時間:8時30分~17時(入館 16時40分まで)
休館日:12月24~26日
入館料:大人 500円 小中高生 250円
駐車場:あり
交通案内:伊豆急行下田駅より徒歩10分
公式サイト:http://www.mobskurofune.com