ペリーロードは、静岡県下田市にある古い町並みが残された道です。名前は、ペリー提督がこの道を300人の部下を引き連れて歩いたことに由来します。ペリー提督は1854年、下田条約の交渉と締結のために下田へ来航、締結の会場である了仙寺までの道のりを楽隊に音楽を演奏させながら行進しました。ペリーロードとして整備されているのは、ペリーが上陸した場所の近くにある下田公園から了仙寺までの約700mです。
柳並木と
レトロな家並み
古民家の並ぶペリーロード
ペリーロードは、平滑川に沿うように整備されています。川岸に作られているのは柳の並木。道沿いには、明治から大正時代に作られたなまこ壁の商家や伊豆石作りの蔵が建ち並んでいます。なまこ壁とは、黒い瓦を壁に貼り付け、目地の部分に白い漆喰（しっくい）を盛り上げるように塗った雨風に強い壁です。
風情ある街並みに合わせるように、道路もアスファルトではなく石畳が敷かれています。明治時代にタイプスリップしたかのようなレトロで風情ある道は、散策にぴったりです。バリアフリーの造りになっていますので、ベビーカーや車いすでの通行も問題ありません。
古民家を利用した
店に立ち寄る
なまこ壁の古民家カフェ
ペリーロードには、古い家を利用したアンティークショップやカフェがいくつもあります。どの店もオーナーの趣味や趣向が凝らされているので、見ているだけでも楽しいものです。散策に疲れたらカフェで一休み。風情ある街並みを見ながら過ごすティータイムは格別です。
店に入ったら、ぜひ内装にも注目してください。明治・大正時代のものが残っているところもたくさんあります。定休日は各店によって異なりますので、お目当てのお店がある場合は、事前に定休日や営業時間を確認しておくとよいですね。
ペリーロード
アクセス情報
住所：静岡県下田市三丁目
駐車場：付近のコインパーキングを利用
交通案内：伊豆急行下田駅より徒歩10分ほど
