音無の滝
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京都 音無の滝
京都の奥座敷にある
美しい小さな滝

京都大原にある音無の滝は、高さ3.4mのこぢんまりとした滝です。音無という名前ですが、水音が聞こえないわけではありません。音無の滝という名は、平安時代後期に融通念仏宗の開祖、良忍上人(りょうにんしょうにん)が、この滝の前で声明という仏教声楽の修行をした時に起きた出来事に由来するものです。上人が一心に修行をしていると、やがて声と滝の音が一つとなり、滝の音が聞こえなくなったと伝えられています。このことから、音が無い滝と書いて音無の滝と名付けられました。

この記事では、音無の滝の魅力や見どころをご紹介します。

緑と音無の滝に
癒される

音無の滝がある大原は、京都の奥座敷という別名を持つ自然が豊かな場所です。滝へと続く道はさながら緑のトンネルのようで、ちょっとした森林浴気分を楽しめます。最寄りのバス停から1km程度の道のりですから、ピクニック気分で目指すのもいいですね。

滝の水量は季節によって違いますが、水が少ないときは風雅さを、水が多いときは迫力が感じられます。滝の側でしばらく過ごせば、緑と水の癒し効果で清々しい気分になれること間違いなしです。

は整備されているものの舗装されていないため、サンダルやヒールのある靴で訪れるのはおすすめできません。

紅葉と音無の滝を
愛でる

音無の滝の周囲に生えている樹木はモミジやカエデなどが多く、秋になると美しい紅葉が楽しめます。大原には紅葉で有名なスポットが多数点在していますが、こうした名所に勝るとも劣りません。音無の滝は他にある紅葉の名所に比べると訪れる方が少ないため、いつ訪れても比較的ゆっくり紅葉を楽しめます。紅葉が散り時を迎えると滝つぼや地面は落葉でいっぱいになり、錦の布を広げたような鮮やかさです。

寺院と音無の滝を
共に観賞する

大原は昔から声明修行の地としていくつもの寺院が建てられた所です。滝を見た後にそれらの寺院を拝観すると、大原をより楽しめます。

滝の音と一体化したという声明を生で聞いてみたいという方は、5月30日に三千院で行われる御懺法講(おせんぼうこう)に参加するのがおすすめです。これは、かつて宮中で行われていた法要の一種で、声明が唱えられます。

音無の滝
アクセス情報

住所:京都市左京区大原来迎院町
駐車場:付近のコインパーキングを利用
交通案内:JR京都駅・京阪電車出町柳駅から大原行バス乗車、大原下車、徒歩20分ほど

音無の滝

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