常栄寺(江ノ電鎌倉駅)
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鎌倉 常栄寺
ぼたもち寺の別名を持つ
小さな寺院

鎌倉市大町にある常栄寺は、日蓮宗のこぢんまりとした寺院です。ぼたもち寺という別名があり、毎年9月12日には参拝者にゴマのぼたもちを振るまうぼたもち供養が行われます。

この記事では、常栄寺の魅力や見どころをご紹介しましょう。

日蓮を救った
常栄寺の歴史

本堂(常栄寺)

本堂

常栄寺が建っている場所には、その昔、桟敷尼(さじきに)と呼ばれる尼僧が住んでいました。一説によると桟敷尼は比企能員夫人の妹で、自身の夫と共に深く日蓮に帰依していたと伝えられています。

桟敷尼は、龍ノ口刑場へ護送される日蓮にゴマのぼた餅を捧げました。処刑が執行されようとした際、桟敷尼が「仏のご加護がありますように」と祈ると江の島方面から光が発せられて処刑の太刀が折れるなどの奇跡が起こったと伝えられています。

常栄寺は紀州徳川家家老、水野重良の娘である日祐尼が1606年に開基し、池上本門寺14世日詔が開山しました。常栄寺の寺号は桟敷尼の法名だった妙常日栄から取られたと伝わっています。

ぼた餅供養に
参加する

日蓮の命を救ったゴマのぼた餅は、「首つなぎのぼた餅」と呼ばれて厄除けのご利益があるといわれるようになりました。

常栄寺では、毎年9月12日に桟敷尼が日蓮にぼた餅を捧げた故事にちなみぼた餅供養が行われます。これは、法要を行った後参拝者にゴマのぼた餅が振るまわれる行事です。

境内には日蓮が亡くなった際に季節外れの桜の花が咲いた故事にちなみ、宝塔を造花で飾った万灯(まんとう)が設置されます。

お守りを
授与してもらう

常栄寺では、ぼた餅の故事にちなんで頸つなぎ守りというお守りを授与してくれます。元々は厄除けのお守りでしたが、1990年代後半からリストラ除けのお守りとしても知られるようになりました。藍色をした小さなお守りで、男性でも身につけやすいと評判です。「愛をつなぎとめたい」と復縁祈願に購入していく方もいます。

四季折々の
花を楽しむ 

常栄寺は小さな寺院ですが、境内は樹木が豊富で四季折々に花を咲かせます。特に、山門の後ろに茂るハギは見事です。この他、社殿へと続く参道の東側にはショウガが植えられており、毎年8月になると真っ白な花が楽しめます。

常栄寺
アクセス情報

住所:神奈川県鎌倉市大町1-12-1
電話番号:0467-22-4570
拝観料:無料
駐車場:なし
交通案内:JR横須賀線鎌倉駅より徒歩10分

常栄寺

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