日本を代表する港町、横浜。国内有数の観光地としても知られ、港町ならではの楽しみ方ができるスポットがたくさんあります。港の見える丘公園もその一つです。横浜港を見下ろす高台の上にあり、絶好の夜景スポットとして人気を集めています。しかし、港の見える丘公園の魅力はそれだけではありません。
そこで、今回は、港の見える丘公園観光を楽しむために知っておきたい情報や周辺のおすすめスポットを一挙にご紹介します。
これを読むことで、横浜観光をさらに楽しむことができるでしょう。
港の見える丘公園の
見どころはここ!
地元の方にとっては、家族やカップルで訪れる定番スポットとなっている港の見える丘公園。園内では市花となっているバラを楽しむことができ、周辺には港町ならではの文化を体感できる建物や施設がたくさんあります。
港の見える丘公園
港の見える丘公園は横浜の観光地として必ず名前があがる人気スポットの一つです。休日には地元の方や観光客など、多くの人でにぎわいます。横浜ベイブリッジをはじめとする名所が一望でき、夜景の絶景スポットとしても有名です。
バラの名所としても名高く、イングリッシュガーデンでは、四季を通していろいろなバラを楽しむことができます。約330種2,200株のバラが植えられており、バラやガーデニングが好きな方には特におすすめです。
アクセス情報
住所: 神奈川県横浜市中区山手町114
電話番号:045-671-3648(南部公園緑地事務所 都心部公園担当)
公園から見える夜景
港の見える丘公園といえば外せないのが夜景です。毎日たくさんの観光客が夜景目当てに訪れるため、園内は安全に夜景が楽しめるように街灯なども多く設置されています。
ベイブリッジやみなとみらい方面の夜景を見ることができ、近未来的な建物がライトアップされている様子は、映画のワンシーンのようです。
展望台以外にも、ローズガーデンやフランス領事館遺構などからも夜景を見ることができます。足を延ばしてフランス山やイギリス山に行ってみるのもよいでしょう。
夜景を楽しむなら、夜が過ごしやすい初夏から秋がおすすめです。横浜は冬でも温暖な気候ですが、港周辺は海風が冷たいので冬は温かい格好でお出掛けください。
イギリス館
イギリス館が建てられたのは1937年。上海の大英工部総署による設計され、もともとは英国総領事公邸として建てられました。東アジアにある総領事公邸の中でも上位に位置付けられていたと言われ、豪華な建築様式が特徴です。
昭和44年に横浜市が取得した後は、1階をコンサートホールとして、2階の集会室を会議室として利用するようになりました。また、2002年からは2階に復元された寝室も一般公開されています。
イギリス館は山手111番館や234番館と並んで、「横浜山手西洋館」の一つです。いずれも歩いて行ける範囲にあるので、西洋のアンティーク建築物がお好きな方は、ぜひこの一帯を周ってみてください。
アクセス情報
住所: 神奈川県横浜市中区山手町115-3
電話番号:045-623-7812
営業時間:9時30分~17時(7・8月は18時)
定休日:毎月第4水曜日(祝日除く)・年末年始
公式サイト:http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/
大佛次郎記念館
大佛次郎(おさらぎじろう)記念館は、横浜市出身の作家、大佛次郎の蔵書や愛用品を展示する資料館です。「鞍馬天狗」を代表作とする作家ですが、「霧笛」や「帰郷」など横浜の山手を舞台にした小説も数多く手がけているため、この場所に記念館が建てられました。
洋風の建物はフランスと大佛次郎をイメージしたもので、毎年3月には大佛次郎賞受賞者の作家による公演も開かれています。大佛次郎ファンだけでなく、文学好きにも楽しめる記念館です。
アクセス情報
住所:神奈川県横浜市中区山手町113
電話番号:045-622-5002
営業時間:10~17時30分(10月~3月まで17時閉館)
定休日:毎週月曜日・年末年始(臨時休館あり)
公式サイト:http://osaragi.yafjp.org
神奈川近代文学館
神奈川近代文学館は、港の見える丘公園の一角に建つ神奈川県ゆかりの作家や文学作品に関連する資料や雑誌を保存・展示している博物館兼図書館です。井上靖文庫・大岡昇平文庫・尾崎一雄文庫・中島敦文庫などを有し、大衆文学・児童文学などテーマに沿った展示も行われています。作家による公演会や文学の朗読会も開かれているので、文学好きの方はぜひ訪れてみてください。
アクセス情報
住所:神奈川県横浜市中区山手町110
電話番号:045-622-6666
営業時間:9時30分~17時
定休日:毎週月曜日・年末年始(展示切替時期に臨時休館あり)
公式サイト:http://www.kanabun.or.jp/
山手111番館
横浜山手西洋館の一つである山手111番館は、1926年にアメリカ人両替商、J.E.ラフィン氏の住宅として建築されました。現在は、昭和初期の洋館を体験できるように整備され、設計者のモーガン氏に関する展示も行われています。地階部分は喫茶スペースになっているので、庭園や建物を見ながらのティータイムもおすすめです。
アクセス情報
住所:神奈川県横浜市中区山手町111
電話番号:045-623-2957
営業時間:9時30分~17時(7・8月は18時)
定休日:毎月第2水曜日(祝日除く)・年末年始
公式サイト:http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/
フランス領事館遺構
港の見える丘公園内のフランス山区域に建つ遺構です。幕末から明治にかけて、横浜にはイギリス軍やフランス軍が駐留し、港の見える丘公園周辺に駐屯していました。イギリス山やフランス山といった地名はその名残です。
1896年に建築されたフランス領事館ですが、関東大震災により倒壊してしまいます。その後、1930年にスイス人の建築家ヒンデル氏の設計により再建されましたが、1947年に不審火により焼失し、現在見学できるのはその遺構です。観光途中に立ち寄って、横浜の歴史に思いをはせてみてはいかがでしょうか?
ローズガーデン
港の見える丘公園は、美しいバラを楽しめることでも有名です。平成28年4月には、旧バラ園がイングリッシュローズガーデンとしてリニューアルされました。四季折々に咲く美しいバラは、見る人の目を楽しませてくれることでしょう。特におおすすめなのは夏から秋にかけてです。夏のバラは大輪で香りも高く、見応えがあります。
沈床花壇
沈床花壇とは地面を掘り下げて周辺よりも低い位置に設ける花壇の形式のことで、見下ろすようにして草花を鑑賞できるのが特徴です。港の見える丘公園内にある沈床花壇は、大佛次郎記念館のすぐそばにあります。花壇の周りには噴水やベンチが設置され、喧騒から切り離された憩いの空間として人気のスポットです。観光に疲れたら、花を見ながら一休みするのもよいでしょう。
展望台
港の見える丘公園から夜景を楽しみたい方のために、展望台が設置されています。展望台自体もライトアップされているので、夜でも安全に夜景を楽しむことができるでしょう。ベンチも設置されていますので、夜景を見ながらロマンチックなデートをするのもおすすめです。
愛の母子像
港の見える丘公園内にある愛の母子像は、1977年に起きた横浜市青葉区への米軍機墜落事故の犠牲者を鎮魂するために建てられました。現在でも献花が絶えず、私たちに平和の尊さを訴えかけています。
霧笛橋
霧笛橋は大佛次郎記念館と近代文学館を結ぶ歩道です。名前の由来は大佛次郎の作品『霧笛』から。神奈川県の橋100選にも選ばれています。レンガ造りのオシャレな橋なので、撮影スポットとしてもおすすめです。
煉瓦井戸遺構
港の見える丘公園内にある、フランス領事館遺構の中の一つです。深さ30mの井戸には、くみ上げるために風車が設置されていて、その基礎も確認できます。
『コクリコ坂から』の舞台
スタジオジブリの作品の一つ、『コクリコ坂から』は横浜を舞台としています。その中で主人公たちが住んでいた「コクリコ荘」がある場所こそが、港の見える丘公園なのです。
現実には公園内に建物はありませんが、海から公園へと続く道などは映画の中の風景とよく似ています。また、海を見下ろす風景など映画と現実の景色がそっくりなところも少なくありません。
公園を訪れる前に、映画を見ておくとより楽しむことができるでしょう。『コクリコ坂から』は主題歌もすてきなので、音楽を聴きながら海を眺めてみるのもおすすめです。
港の見える丘公園の
おすすめグルメ
港の見える丘公園の周囲には、おいしいものが食べられるお店もたくさんあります。ここでは、特におすすめの場所をご紹介しましょう。
えの木てい
えの木ていは、イギリス館や山の手111番館といった「横浜山手西洋館」の一角にある軽食・喫茶のお店です。えの木てい自体も昭和2年に建造された英国式の洋館で、現オーナーが買い取って、店舗に改造しました。
おすすめは、スウィーツです。観光にちょっと疲れたときに甘いものはうれしいもの。レトロな洋館で、優雅な気分を味わえます。軽食のメニューも豊富なので、甘いものが苦手という方も安心です。
えの木てい内部の家具は、一部当時のままになっているところもあります。ですから、アンティークが大好きという方には特におすすめ。古き良き時代に思いをはせながら、お食事やお茶を楽しんでください。
アクセス情報
住所:神奈川県横浜市中区山手町89-6
電話番号:045-623-2288
営業時間:11~19時
公式サイト:http://www.enokitei.jp/
ヒルサイドガーデン
ヒルサイドガーデンは、港の見える丘公園に隣接するフランス山公園にあります。フレンチとイタリアンのレストランを併設した広大なガーデンです。施設内には教会もあり、レストランウエディングも行なうことができます。
フレンチ・イタリアンと、二つのレストランがありますので、気分やシチュエーションに応じてお好きな方を選んでください。ランチもディナーも、ちょっと特別な日にふさわしい特別仕様です。
街中にありながら、ヒルサイトガーデンは静かで落ち着いた雰囲気の中で食事が楽しめます。愛犬の同伴もOKなので、ペットを連れて食事を楽しみたい方にもおすすめです。
アクセス情報
住所:横浜市中区新山下1-7-21
電話番号:045-623-5591
営業時間:ランチ 11時30分~15時・ディナー 18時~23時
定休日:月曜日(祝祭日の場合は翌火曜定休)
公式サイト:http://www.hillsidegarden.jp
山手十番館
昭和42年に明治100周年を記念して建てられた山手十番館は、1階がカフェ・2階がフレンチレストランになっています。海を見下ろす場所に建っているので、ロケーションはバッチリ。街中にいながらリゾート地にいるような気分でお茶や食事が楽しめます。
用途によって1階と2階に分かれているため、時間帯によって喫茶と食事、どちらかのお客でひどく混みあうということもありません。フレンチレストランといえばコース料理ですが、それ以外にもバーベキューを楽しむことができ、お子様連れのご家族にもおすすめです。
アクセス情報
住所:神奈川県横浜市中区山手町247
電話番号:045-621-4466
営業時間:カフェ 11時30分~18時・ランチ 11時30分~15時・ディナー 17~21時
定休日:月曜日(祝祭日の場合は翌火曜定休)
公式サイト:http://www.yamate-jyubankan.yokohama/
港の見える丘公園周辺
イベント情報
横浜では毎月いろいろなイベントが開かれています。ここでは、港の見える丘公園周辺で開催されるものをいくつかご紹介します。
横浜フランス月間
毎年6月~7月中旬に、市内各所でフランスの食やアートイベント・映画祭などが開かれます。フランスの文化は日本では比較的浸透していますが、このイベントを通して思わぬ発見ができるかもしれません。港の見える丘公園周辺のレストランでも特別メニューを楽しむことができます。
横浜開港祭
毎年6月に開かれるお祭りです。メイン会場は赤レンガ倉庫ですが、乗船会も開かれるので、港の見える丘公園から沖を行くたくさんの船を見ることができます。人込みを避けて遠くからお祭りを見学したい方にとっては港の見える丘公園は絶好のスポットです。また、存分にお祭りを楽しんだ後、公園で一休みするのもよいでしょう。
港の見える丘公園の
口コミ情報
港の見える丘公園に実際に行った方の声を知ることで、思わぬ楽しみ方に気づくことができるかも。おすすめの口コミサイトをいくつかご紹介します。
トリップアドバイザー
国内外で最も有名な旅行口コミサイト。小さなイベント情報も豊富で、「この1か月間で何が起きるのか」ということや「実際にイベントに体験してどうだった」という感想も読むことができます。夜景の写真も100枚以上アップされているので、夜景を楽しみたい方はぜひ参考にしてください。
じゃらんねっと
宿予約サイト内の口コミページ。幅広い年代の意見が掲載されているサイトです。駅や施設の使い勝手なども投稿されますので、小さなお子様や高齢者と一緒に旅行する場合は特に役立ちます。
港の見える丘公園の
役立ちガイドブック
港の見える丘公園へは、ガイドブックを見ながら訪れるのもおすすめです。外せない見どころや周辺のグルメ情報など、信頼性の高い情報を得ることができます。
るるぶよこはま
旅行雑誌の代表格るるぶの横浜版です。港の見える丘公園の情報も豊富に掲載! 電子書籍版もあるので、スマートフォンやタブレットに入れて持ち歩くこともでき、携帯にも便利です。分からないことがあったときは、さっと取り出して確かめられます。
たびまる よこはま 中華街
初めて横浜に行く方におすすめのガイドブックです。コンパクトな作りで、ポケットにも入れやすくなっています。こちらも電子書籍版が発行されているので、お好きな方を選んでください。
港の見える丘公園
お役立ちサイト
港の見える丘公園に関する役立ちサイトをいくつかまとめました。港の見える丘公園に行く際は、以下のページをブックマークしておくと便利です。
横浜観光情報局
横浜の観光情報がギュッと詰まったサイトです。ここを確認すればおおよその観光スポットや行事なども分かります。今月のおすすめ行事などのページもありますので、ぜひ参考にしてください。
横浜市公式サイト
横浜市公式サイト内にある港の見える丘公園紹介ページです。アクセス方法や駐車場情報なども掲載されています。公園の平面図が公開されており、自由にダウンロード可能です。
港の見える丘公園
まとめ
いかがでしたでしょうか? 今回は港の見える丘公園の情報をいろいろとご紹介しました。絶景の夜景や美しいバラはもちろん、文化や歴史も楽しむことができるおすすめ観光スポットです。横浜観光の際は、ぜひ港の見える丘公園をコースの中に組みこんでみてください。楽しい観光になること間違いありません。
港の見える丘公園
アクセス情報
住所: 神奈川県横浜市中区山手町114
電話番号:045-671-3648(南部公園緑地事務所 都心部公園担当)