河津七滝(かわづななだる)は、河津町天城エリアに位置する河津川にある7つの滝の総称です。それぞれの滝は1.5キロほどの間にあり、遊歩道も整備されて歩いて回れます。七滝沿いは静かで落ち着いた温泉街になっていて日帰り入浴も可能です。
この記事では、河津七滝の見どころや魅力をご紹介します。
手軽に
滝巡りを楽しめる
日本にはいくつもの名瀑がありますが、山深い場所にあって訪れるのが大変な所もたくさんあります。河津七滝は遊歩道も整備されていて、2時間あれば7つすべての滝を見て回ることが可能です。手軽に滝巡りが楽しめる場所として、県外だけでなく地元の人にも人気があります。
滝周辺は自然が豊かで、四季折々の美しさが楽しめる場所です。秋の紅葉と冬の河津桜が有名ですが、春にはバラやショウブ・夏には新緑と滝の組み合わせを楽しめます。
同じ滝でも違う
七滝の見どころ
一口に滝と言ってもそれぞれ個性があります。ここでは、七滝個別の見どころをご紹介しましょう。
見学再開が待たれる大滝
大滝は高さが30mあり、七滝中最も落差が大きな滝です。七滝のシンボル的な存在で人気もありましたが、2013年の台風による被害で安全を確保できなくなってしまいました。現在、滝の周辺は通行禁止になっています。
大滝温泉天城荘に宿泊したり日帰り湯を利用したりすると露天風呂から大滝の姿を望むことが可能です。一刻も早い復旧が待たれます。
水の青さが神秘的な出合滝
出合滝は、2つの水流が一つの滝となって流れ落ちることからこの名がつきました。水流が多いので滝つぼの水深が深く、水が青く見えるのが特徴です。見ていると吸い込まれそうな美しさを感じます。
水の流れが白く見えるかに滝
かに滝は出合滝と同じく高さ2mの滝です。しかし、幅が出合滝の半分の1mしかないため、水が勢いよく流れ落ちて白く見えます。渓流の中を流れる小さなかわいい滝です。
ブロンズ像がある初景滝
初景滝は高さが10mあり、大滝・釜滝に次いで3番目に落差のある滝です。滝のほとりには伊豆の踊子のブロンズ像があり、写真撮影スポットにもなっています。毎年11月下旬に開催される滝祭りのメイン会場にもなる場所です。
玄武岩の模様が名前の由来 蛇滝
蛇滝は、高さ3mのこじんまりとした滝です。玄武岩の模様が蛇のうろこのように見えることからこの名がつきました。滝つぼが扇のように広がっているのも特徴です。
つり橋の上から眺められるえび滝
えび滝は、滝の形がエビの尾ひれに似ていることから名づけられました。この滝は近くのつり橋の上からも眺められます。岩に生えた苔と白い水流のコントラストが美しい滝です。
水か勢いよく流れ落ちる釜滝
釜滝は、高さが22mなのに対し幅が2mと狭い滝です。そのため、水が勢いよく流れ落ちて迫力のある光景が見られます。かつてこの辺り一帯は地獄谷とも呼ばれていました。
静かに温泉を
楽しむ
河津七滝は温泉地でもあります。滝に比べると温泉は注目度が低く、その分静かで落ち着いた場所です。
泉質は単純泉で肌に優しく、神経痛や外傷に効果があります。日帰り入浴もできますので、滝巡りをした後で温泉に入って汗を流すのも良いですね。
河津七滝
アクセス情報
住所:静岡県賀茂郡河津町七滝温泉
駐車場:あり
交通案内:伊豆急河津駅から河津七滝行きバス乗車、河津七滝下車、徒歩すぐ