浅草にある池波正太郎記念文庫は、作家、池波正太郎氏の直筆原稿や直筆原稿や愛用品・直筆絵画・江戸時代の資料などを展示している資料館です。記念文庫は台東区立中央図書館内にあり、無料で見学できます。池波正太郎氏の作品以外にも、日本の時代小説が約3,000冊常時展示されており、館内で自由に閲覧可能です。
この記事では、池波正太郎記念文庫の見どころや魅力・アクセス方法などをご紹介しましょう。
作家、
池波正太郎の軌跡
池波正太郎氏は、戦後すぐから昭和の終わりまで活躍した時代劇作家で、鬼平犯科帳や剣客商売など優れた時代小説を多数世に送り出した人物です。氏は美食家としても知られており、食をテーマにしたエッセイもたくさん執筆しています。
氏が残した作品の中でも、鬼平犯科帳は特に有名です。何度もドラマ化や映画化が行われ、2013年には、東北自動車道羽生パーキングエリア上り線内にテーマパークもオープンしました。
氏の作品は死後25年以上たった今でも色あせることなく、現在もメディアミックスが盛んに行われています。
愛用品や直筆原稿
を展示
池波正太郎文庫は、氏の遺族から寄贈された直筆原稿や愛用品・執筆に使用した資料・直筆絵画などを常時展示中です。それ以外のも、池波正太郎氏の書斎が復元されたコーナーもあります。池波正太郎ファンの方ならば楽しめること間違いなしです。
館内には検索コーナーもあり、氏の作品や直筆絵画のデータをパソコンで確認することもできます。
企画展示や
イベント
池波正太郎記念文庫では、常設展示以外にも、定期的に展示替えを行う企画展示のコーナーがあります。どのような企画展示が行われているかは、公式サイトでチェック可能です。
展示の他、シンポジウムや講座・文学散歩と称するフィールドワークといったイベントも行われています。池波正太郎ファンだけでなく、歴史好きの方や時代小説全般が好きな方にもおすすめです。
時代小説に
親しめる展示
池波正太郎記念文庫では、大衆文学の保存と発展を目的として、池波正太郎氏の著作以外にも約一万点の時代小説を収蔵し、そのうち約三千点を常時展示しています。その中には、中里介山が自ら植字・校正・印刷を行なった自家版『大菩薩峠』などの貴重な資料もあり、時代劇ファンは必見です。時代小説の他、江戸時代の切絵図や名所案内などの資料も展示されています。
展示品のコピーや貸し出しは行っておりませんが、一部を除いて自由に閲覧可能です。
池波正太郎記念文庫
アクセス情報
住所:東京都台東区西浅草3-25-16(台東区生涯学習センター1階台東区立中央図書館内)
電話番号:03-5264-5315
開館時間:9~20時(日祝18時閉館)
休館日:毎月第三木曜・年末年始・臨時休館あり
入館料:無料
駐車場:付近のコインパーキングを利用
交通案内:つくばエクスプレス浅草駅A2番出口から徒歩5分
公式サイト:https://www.taitocity.net/tai-lib/ikenami/