室岩洞は、松崎にある伊豆石を切りだした跡地です。伊豆石は加工しやすく耐火性に優れ、風化しにくいという特徴があります。そのため、江戸時代から城の石垣などに盛んに利用されてきました。室岩洞は、1954年(昭和29年)まで実際に石切り場として使われていた場所です。
この記事では、室岩洞の魅力や見どころをご紹介しましょう。
人が作った
人工洞窟の軌跡
岩室洞は、伊豆石を切りだした跡が洞窟のようになった場所です。岩室洞で伊豆石の採掘がはじまったのは江戸時代のこと。1954年の閉山まで掘り抜いた広さは2,000平米にもなります。
洞窟内のいたるところに手掘り採掘のノミの跡が残っており、地下水が湧き出る石室も採掘していた当時のままです。見学できる場所には照明が設置されていますが、薄暗く、ちょっとした探検気分を味わえます。洞窟内の照明は17時には消えてしまうので要注意です。
洞窟に至る道の
風景を楽しむ
岩室洞は、高台から海岸へ降りる途中に位置しています。洞窟までの道は足場が悪く季節によっては植物も生い茂り、まるで映画やドラマに出てくる秘密基地へ至る道のようです。
しかし、途中で見える海は美しく、晴れていればリアス式の海岸線もはっきりと望めます。記念撮影をするのもおすすめです。季節によっては自然の花も楽しめます。
室岩洞
アクセス情報
住所:静岡県賀茂郡松崎町道部816-1
営業時間:8時30分~17時まで(入場 16時30分まで)
定休日:なし
入場料:無料
駐車場:あり
交通案内:伊豆急下田駅より松崎行バス乗車、松崎バスターミナル下車、雲見入谷行乗車、岩室洞下車
室岩洞