京都府宇治市にある宇治上林記念館は、上林春松家(かんばやししゅんしょうけ)の長屋門を利用したお茶の資料館です。上林春松家は、江戸時代に朝廷や幕府にお茶を納める御物茶師(ごもつちゃし)の家柄でした。現在でも有限会社としてお茶の販売を行っている他、茶道の家にお茶を納めています。
この記事では、宇治上林記念館の魅力や見どころをご紹介しましょう。
お茶の歴史や
魅力を理解する
資料館には、製茶の道具や豊臣秀吉や織田信長といった戦国武将が上林春松家(かんばやししゅんしょうけ)に送った書状などが展示されています。その中でも、一番の見どころがお茶を入れたお茶壺です。
お茶壺とは、湿気を嫌うお茶を密閉して保存しておくための道具を指します。このお茶壺に茶を詰めるのが御持茶師(ごもつちゃし)の大切な仕事でした。
資料館では、フィリピンのルソンから渡ってきた呂宗壺から江戸時代に将軍家や朝廷にお茶を献上する際に使われたお茶壺まで、さまざまな展示がされています。お茶の献上に使われた芸術品のような美しいお茶壺は、陶磁器に興味がある方をはじめ、多くの来館者に好評です。一通り見学すれば、宇治茶の歴史について深く理解することができます。
お茶を味わい
買い物を楽しむ
記念館には、上林春松本店の直営店が併設されています。この店では、選りすぐりの宇治茶が購入できる他、落ち着いて喫茶を楽しむことも可能です。近くにお茶を製造する工場があるため、引きたての美味しいお茶が味わえます。喫茶コーナーで実際にお茶を味わってから、どのお茶を購入するか選ぶのもおすすめです。自宅用からギフト用まで、幅広い商品が取り揃えられています。
宇治上林記念館
アクセス情報
住所:京都府宇治市宇治妙楽38
電話番号:0774-22-2513
開館時間:10~16時
休館日:金曜日・8月13~16日・年末年始
入館料:大人200円
駐車場:あり
交通案内:京阪電車宇治駅から徒歩6分
公式サイト:https://www.shunsho.co.jp/