京都山科にある大石神社は、赤穂浪士のリーダーである大石内蔵助良雄をお祀りする神社です。境内には、社殿の他、忠臣蔵ゆかりの品を納める宝物殿があり、忠臣蔵ファンを中心に人気を集めています。現在は、ご神木である大石桜の美しさでも有名です。毎年春になると、大勢の観光客が桜の花を愛でがてら参拝に訪れます。
この記事では、大石神社の魅力や見どころ・ご利益・アクセス情報・拝観時間などをご紹介しましょう。
大石神社の
ご利益
大石神社は実在していた武士を祀っている神社です。この項では、そんな神社のご利益をご紹介しましょう。
- 大願成就(願い事が叶う)
- 商売繁盛(摂社・義人社)
有志が建立した
大石神社の歴史
大石神社は、1935年(昭和10年)に赤穂浪士を慕う有志たちによって建立された比較的新しい神社です。有志の中には当時の京都府知事や浪曲界の重鎮であった吉田大和之丞などもいました。
神社が建てられた場所は、祀神でもある大石内蔵助良雄が隠れ住んでいたと伝えられている地です。大石内蔵助良雄はこの地で同志たちと討ち入りの計画を練り、1702年の12月14日に討ち入りを果たしました。
現在は、年に数回忠臣蔵にちなんだ行事が行われる他、有志によって演じられる山科子ども歌舞伎の奉納が行われています。
桜が美しい
大石神社の魅力
この項では、桜の美しさを含めて大石神社の魅力や見どころをご紹介します。行事も豊富なので、それに合わせて訪れるのもおすすめです。
ご神木の大石桜
大石桜は樹高約10mの枝垂桜です。京都市内よりも開花が早く、毎年3月下旬には地面に届くほど枝垂れた木の枝いっぱいに花が咲きます。「山科区民誇りの木」にも指定されており、山科を代表する名木として有名です。
毎年4月の第一日曜日にはさくら祭りが開催され、大勢の参拝客で境内が賑わいます。この頃になると参道の桜も咲き始め、境内はとても華やかです。
忠臣蔵ゆかりの品を所蔵する宝物殿
境内にある宝物殿には、大石内蔵助良雄の書をはじめとする赤穂浪士ゆかりの品が所蔵されています。その中には、東映で忠臣蔵の映画が作られた際に主役の大石内蔵助を演じた俳優の写真なども収められており、映画ファンからも人気です。宝物殿は無料で見学できます。
山科子ども歌舞伎
山科子ども歌舞伎では、歌舞伎の人気演目である忠臣蔵が子どもたちによって演じられます。地元の青年有志が子ども達に指導を行っており、2009年(平成21年)から神社への奉納も始まりました。現在は、12月14日に開かれる義士祭前の日曜日に奉納が行われています。子ども歌舞伎の奉納は全国的にも珍しいので、奉納日に合わせて参拝するのもおすすめです。
大石神社
アクセス情報
住所:京都府京都市山科区西野山桜ノ馬場町116
電話番号:075-581-5645
拝観時間:境内自由・宝物館は10~16時
駐車場:あり
交通案内:JR山科駅よりバス乗車、大石神社前下車徒歩すぐ(どのバスも大石神社前に停車)
公式サイト:http://www.ohishi-jinja.jp