千条の滝は、高さ3mの岩盤を25mにわたって水が流れ落ちる珍しい形をした滝です。水がいく筋にも分かれてすだれのように落ちる様子が滝の名前の由来となっています。
今回は、千条の滝の見どころや魅力をご紹介しましょう。
ハイカーの
癒しスポット
千条の滝は、箱根町の小涌谷蛇骨川渓谷の上流にある滝です。この滝は街道から外れた場所にあるため、大正時代まではほとんど人の目に触れることはありませんでした。三河屋旅館の創業者でもある榎本恭三氏が滝までの道を整備したことにより、名高い観光地になったと伝えられています。
現在は浅間山へのハイキングコースの一部にもなっていて、ハイカーの癒しスポットとしても人気です。水量は多くありませんが、澄んだ水が岩盤を糸のように流れ落ちる様子は静かな美しさが感じられます。滝の水を飲んだり汲んだりはできませんので注意してください。
ホタルと
紅葉の名所
千条の滝は初夏になるとゲンジボタルを見ることができます。流れ落ちる水の間を飛ぶホタルはとても幻想的。夜間は足下が危ないので、夕刻の観賞がおすすめです。
秋になると滝の付近の紅葉やカエデが一斉に色づきます。滝と紅葉のコラボレーションはとても美しく、写真撮影のスポットとしても人気です。紅葉の季節はかなり混み合いますが、午前中の早い時間に行くと比較的ゆっくりと紅葉が楽しめます。
千条の滝
アクセス情報
住所:神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷507
問い合わせ:0460-85-7410(箱根町観光課)
駐車場:なし
交通情報:箱根登山鉄道小涌谷駅下車、徒歩20分
公式サイト:https://www.hakone.or.jp/528
千条の滝