仙石原は、金時山の南のふもとに広がる標高700mの高原です。大昔は芦ノ湖ともつながった火口原湖でしたが、その後湿地化しました。江戸時代には何度か開墾が試みられましたがうまくいかず、屋根の材料であるすすきを栽培し続けていたのです。今はすすきの需要がなくなりその役目を終えた草原ですが、観光地として再び脚光をあびる場所になっています。
秋になると出現する
幻想的な風景
仙石原のすすき草原は、秋になると穂が一斉に色づいて金色の海のようになります。遊歩道もありますので、すすきの中を歩いてみるのもおすすめです。その幻想的な風景は、一度見たらきっと忘れられませんよ。
舗装はされていないので、歩きやすい靴で散策してください。毎年10月上旬から11月上旬の土日祝日には強羅(ごうら)駅から仙石原を経由し、桃山台駅に行く臨時バスが運行されます。
すすき草原が
赤い炎に包まれる
毎年3月の風のない日に、仙石原ではすすきの野焼きが行われます。これは、すすき草原に樹木が侵入して雑木林になるのを防ぐためです。すすき草原全体が赤い炎に包まれる様子は大迫力で、その光景を見るために毎年多くの観光客が訪れます。
近くには湿原や水湿地に生息する植物を集めた箱根湿生花園もあるので、時間がある方は足を延ばしてみてください。3月には水芭蕉が見ごろをむかえ、春の訪れを感じさせてくれます。
仙石原すすき草原
アクセス情報
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原
電話番号:0460-85-5700(箱根町総合観光案内所)
駐車場:すすきが見ごろを迎える秋と、野焼きの日には臨時駐車場がオープンします。
交通情報:箱根湯本駅より湖尻・桃源台行きバス乗車、仙石高原下車すぐ
公式サイト:https://www.hakone.or.jp/526
仙石原すすき草原