九品寺
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鎌倉 九品寺
新田義貞が建立した
ボケの花が美しい寺院

九品寺は鎌倉の材木座に位置する寺院で、室町時代初期に新田義貞によって建立されました。この土地は、新田義貞が鎌倉に攻め込んだ際に陣を構えた場所と伝えられています。九品寺は、このときに出た北条方の戦死者を弔うために造られた寺院です。現在は、ボケの美しい寺院として知られています。

この記事では、九品寺の魅力や見どころをご紹介しましょう。

花が美しい寺、
九品寺の歴史

小さな境内(九品寺)

小さな境内

九品寺は、1336年に新田義貞が京都より風航順西を招いて開基した寺院です。九品とは、浄土宗における往生(死後にいく場所)を9つの等級に分けたもの。上品・中品・下品と3等級に分けられ、さらにその中にも3つの等級があり、九品となっています。

新田義貞は鎌倉攻めによって、鎌倉幕府執権、北条時頼を破り鎌倉幕府を滅ぼした武将です。九品寺は、そのときに戦死した北条方の人々を弔うために建立されました。新田義貞が鎌倉に建立した唯一の寺院です。

現在では、ボケをはじめとする花が美しい小さな寺として地元の方に親しまれています。

九品寺の
見どころ

九品寺は歴史ある花が美しい寺院ですが、訪れる人が少なく落ち着いて境内を拝観でます。ここでは、九品寺の魅力や見どころをご紹介しましょう。

こぢんまりとした山門

山門(九品寺)

山門

九品寺の山門は住宅街の中にひっそりとたたずんでいます。決して大きくはありませんが、黒い瓦が重厚さを感じさせる門です。扁額の裏内山は新田義貞の筆を写したものといわれています。

どっしりとした本堂

本堂(九品寺)

本堂

山門をくぐるとすぐに本堂が見えます。どっしりとした建物で、内部に祀られているのは、本尊の阿弥陀如来立像・善導大師像・法然上人像などです。内部は非公開ですので、外からの拝観になります。新田義貞筆と伝わる額が有名ですが、軒下の龍の彫物も見事です。

新田義貞筆 九品寺の額

九品寺の額(九品寺)

本堂に掲げられている九品寺の額は、山門の額と同じく新田義貞の筆を写したものといわれています。武将らしい豪快な筆跡です。直筆の額は本堂に保存されています。

春を告げるボケの花

ボケの花(九品寺)

ボケの花

九品寺は小さな寺院ですが、境内には草花がたくさん植えられています。中でもボケは有名です。一般的なボケは低木ですが九品寺のボケは大きく、人の背丈以上あります。開花時期は3月下旬頃で、ピンク色と赤の2種類の花が咲き誇る様子は圧巻の美しさです。

境内には、ボケの他に桜やノウゼンカズラ・白い一重の花が咲くナニワイバラなどがあります。

九品寺
アクセス情報

住所:神奈川県鎌倉市材木座5−13−14
電話番号:0467-22-3404
拝観時間:9~16時
拝観料:無料
駐車場:あり
交通案内:JR横須賀線鎌倉駅から徒歩25分

九品寺

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