ヴェルニー公園
?評価について

横須賀 ヴェルニー公園
史跡とバラの、駅チカ
フランス式庭園

ヴェルニー公園は、横須賀駅から徒歩数分のところにあります。散策にぴったりな遊歩道や洋風あずま屋もあり、駅チカとは思えない閑静な憩いスポットとして市民に人気です。園内には横須賀の歴史を物語る碑が点在し、軍都としての歴史を肌で感じることができるます。

そこで、この記事ではヴェルニー公園の歴史や見どころについて紹介します。日本の近代史に興味がある方はぜひ訪れてみてください。

この記事を読むことで、ヴェルニー公園観光をより一層楽しむことができるでしょう。

日本の公園と一味違う
ヴェルニー公園の魅力

ヴェルニー公園は以前、臨海公園だった場所です。しかし、横須賀製鉄所の首長、小栗忠順とフランス人技師ヴェルニーの功績を讃える祭り「ヴェルニー・小栗祭り」が毎年行われることから、平成13年に幾何学的なフランス式庭園として整備されました。「以前よりも明るくなった」「入りやすくなった」という声も多く、実際に入園者も増えているようです。

できる限り自然に近い状態で整備される日本の公園とはまた違った魅力があり、異国の雰囲気が漂う横須賀の街にマッチしています。園内には2,000株のバラが植えられていて、一年中花が絶えることがありません。季節ごとに異なった花々を見ることができます。

桜並木も整備されており、西洋式でありながら日本的な美しさも感じられる公園です。このような場所が駅から徒歩1分の所にあり、自由に利用できるのですから行かない手はありません。また、近くにある三笠公園まで足を延ばしてみると、軍都横須賀の歩みがより深く理解できるでしょう。

見どころたくさん
ヴェルニー公園内の施設

ヴェルニー公園にはたくさんの見どころがあります。ここで詳しくご紹介しましょう。見落としがちなものもありますので、ぜひ一読してから公園に出かけてみてください。

ヴェルニー記念館

ヴェルニー記念館(ヴェルニー公園)

ヴェルニー記念館

ヴェルニー記念館は、横須賀海軍施設ドッグなど軍都横須賀の重要な施設を建設したフランス人技師、ヴェルニーの功績を紹介する施設です。記念館自体がフランス・ブルターニュ地方独特の石の壁と急勾配の屋根を持つ建物で、オシャレなレストランのような雰囲気になっています。内部の展示は日本の近代産業の発展や、蒸気機関の仕組み、横須賀の歴史的建造物の種類などが分かるようになっており、見学すれば横須賀の歴史や近代産業の発展について詳しくなれること間違いなしです。

また、産業の発展が分かる映像の上映やスチームハンマー蒸気模型の実演と解説なども実施しており、夏休みなどには学習目的の子どもたちでにぎわいます。ヴェルニーは残した功績の割には名前がそれほど知られていない人ですから、公園を訪れたらぜひ彼の残した功績の大きさに触れてみてください。入館は無料で、誰でも入ることができます。

開館時間:9~7時
休館日:月曜日

スチームハンマー

ヴェルニー記念館のスチームハンマー(ヴェルニー公園)

ヴェルニー記念館のスチームハンマー

ヴェルニー記念館に展示されている、日本に現存する最古の蒸気機関です。これは、蒸気の力でハンマーを上下させて金属を加工し、船の部品を作る機械。電気が原動力として主流となる前の産業機械の様子が分かります。国の重要文化財にも定められている産業史の貴重な資料です。

逸見波止場衛門跡(へみはとばえいもんあと)

逸見波止場衛門跡(ヴェルニー公園)

逸見波止場衛門跡

旧横須賀軍港逸見門の衛兵詰所で、対となっている2棟の建物です。左側は逸見上陸場、右側は軍港逸見門という文字が刻まれています。衛兵詰所というといかめしい建物のように思えますが、実際は銅ぶきのドーム型の屋根にタイル張りの外壁を持つレトロでかわいらしい建物です。公園の雰囲気ともマッチし、絶好の記念撮影スポットでもあります。明治末期から大正時代の洋風建築の面影を感じることもできますので、近代建築が好きな方は必見ですよ。また、桜の季節には花と洋風建築のコラボレーションも楽しめます。

さくらの広場

さくらの広場(ヴェルニー公園)

さくらの広場

逸見波止場衛門跡の対面にある広場で、その名の通り桜並木が整備された場所です。ヴェルニー公園といえばバラが有名ですが、桜の季節になると洋風の公園の中に和の雰囲気が生まれます。その光景は西洋文明を取り入れて発展してきた横須賀の街そのもののようです。毎年4月になると花見客でもにぎわいます。

開明広場

開明広場(ヴェルニー公園)

開明広場のヴェルニー像

公園のほぼ中央にある広場で、フランス人技師ヴェルニーと日本の勘定奉行小栗忠順の胸像があります。小栗忠順はフランス軍支援のもと、横須賀製鉄所の建設を推進しました。このほかにも、軍政の改革、フランス語学校の設立など江戸末期、日本の近代化に大きく貢献した人物として評価されています。しかし、その後大政奉還後に徹底抗戦を主張したため、役職を解かれ最後には処刑されるという悲劇的な最期をとげました。

現在、彼の名誉は回復され、毎年ヴェルニー・小栗祭りでその功績がしのばれています。また、広場内には、小栗忠順の領地であった上野国権田村(現在の群馬県倉渕村)内の石が「記念石」として設置されているので、開国までの苦難の道のりに思いをはせてみてはいかがでしょうか。

うみかぜの路

うみかぜの路(ヴェルニー公園)

うみかぜの路

うみかぜの路はJR横須賀駅からヴェルニー公園を経由し、観音崎まで行くことのできる10kmの遊歩道です。ヴェルニー公園内の道は、歴史とショッピングの道として位置づけられ、名前の通り買い物客や散策をする方が多く利用しています。また、園内の歴史スポットを巡るときに遊歩道を通ると、対岸に横須賀造船所跡地などを望むことも可能です。

フランス式花壇

フランス式花壇(ヴェルニー公園)

フランス式花壇

フランス式花壇は、円形の生垣の中にバラが植わった形が特徴です。通常の花壇よりもバラの美しさが際立つということで、ヴェルニー公園の他、新宿御苑などにも採用されています。日本式の公園には見られない様式なので、ぜひじっくり観察してみてください。また、花壇の間には海軍の碑・軍艦長門碑・軍艦沖島の碑など、軍都横須賀らしい碑が託宣設置されています。それぞれの由来も語られているので、興味のある方は順にたどってみてください。

いこいの広場

公園南側の入り口に隣接している広場です。遊具が設置されているので、小さい子どもたちの格好の遊び場となっています。また、ベンチに座って海を眺めることもできるので、お母さんたちの散歩スポットとしても人気です。

カフェレストラン・コルセール

2005年にオープンしたカフェレストラン・コルセールでは、海やバラ、さらに季節によっては桜の花を見ながら飲食が楽しめます。メニューはそば粉のガレット(クレープ)やリンゴの発泡酒など横須賀市の姉妹都市、ブレスト市があるフランスのブルターニュ地方特産のものも豊富です。公園のカフェレストランには珍しく、ディナーメニューも充実していますので、デートに利用してもよいでしょう。

ヴェルニー公園
まとめ

いかがでしたか? 今回はヴェルニー公園の魅力や見どころを詳しくご紹介しました。横須賀駅から徒歩1分という立地条件なのに、自然を満喫したり歴史を学べたりするスポットは、日本全国でも珍しいでしょう。横須賀観光の途中でちょっと立ち寄るだけでも、得られるものはたくさんあります。また、気候のよい季節はネイビーバーガーなどをテイクアウトして園内で食べるのもおすすめです。

ヴェルニー公園
アクセス情報

住所:神奈川県横須賀市汐入町1丁目1-1
電話番号:046-824-6291
アクセス方法:京急汐入駅徒歩5分・JR横須賀駅下車徒歩1分
駐車場:大型車6台・普通車6台(大型 1回2,060円・普通 最初の1時間410円、以降30分毎210円加算)
公式サイトhttp://www.kanagawaparks.com/verny-mikasa/

ヴェルニー公園

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