ペリーは、1863年7月14日に米国フィルモア大統領の親書を携えて浦賀に来航し、日本に開国を迫った人物として知られています。ペリーが来航した場所というと浦賀だと思われがちですが、実際に上陸したのは久里浜海岸。このとき、ペリーは親書を手渡すだけで引き返しますが、翌年再び来日して日米和親条約を調印します。彼が久里浜海岸に上陸したことを記念して造られたのが、今回ご紹介するペリー公園です。
毎年7月には公園を会場として久里浜ペリー祭りが開かれ、記念式典やパレード・花火大会なども行われます。毎回10万人近くの人が訪れる盛大なイベントで、家族の思い出作りにもおすすめです。
ペリー公園の施設を
詳しく解説
ペリー公園には、来航の記念碑を中心にペリー記念館や児童広場などがあります。これらを見れば、遠い昔の日本の夜明けに思いをはせることができるでしょう。ペリー記念公園にはどのような施設があるのか? 詳しく紹介していきます。
ペリー記念館
ペリー記念館は1987年に、横須賀市の市制80周年を記念して建てられました。1階には黒船来航を再現したジオラマなどが展示され、2階には日本の開国に関する資料が展示されています。ペリー来航は日本の開国を象徴する出来事としてドラマなどで何度も再現されているので、映像で見たこともある方も少なくないでしょう。
しかし、実際にどのように条約が結ばれ、どの港が開かれたのかを知る人はそれほど多くないと思います。公園を訪れたらぜひ記念館に来場し、開国がどのように行われたかを学んでみてください。
記念碑広場
ペリー公園の中心には記念碑が建っており、その周りは広場になっています。久里浜ペリー祭のときは記念式典の舞台になりますが、普段は散策やウォーキングに最適な場所です。海風に吹かれながら、ゆっくりと散策してみるのもよいでしょう。
ペリー上陸記念碑
ペリー上陸記念碑の歴史は古く、1901年(明治34年)に米友協会が建立しました。碑に書かれている文は伊藤博文の手によるものです。公園ができる前からこの碑はずっと同じ場所に建ち続けていましたが、太平洋戦争が始まり日米関係が悪化すると、1945年に引き倒されてしまいました。しかし、幸いなことに破損していなかったので、終戦後元通しに復元され、現在までペリーの功績を伝え続けています。
児童広場
ペリー記念館の隣にある、小さな子供向けの遊具などが置いてある広場です。砂場などもありますので、平日の日中は小さな子どもとお母さんの憩いの場になっています。
ペリー公園
まとめ
いかがでしたか? 今回はペリー記念公園についていろいろとご紹介しました。横須賀にはペリー記念公園以外にも、横須賀の歴史を知ることのできる史跡公園がいくつもあります。三笠公園なども近くにありますので、一緒に巡ってみるのもおすすめです。
ペリー公園
アクセス情報
住所:神奈川県横須賀市久里浜7丁目14番
開館時間:9~16時30分
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)