観智院
?評価について

京都 観智院
東寺の学問所でもあった
別格扱いの塔頭寺院

観智院は東寺の塔頭寺院でもある勧学院です。勧学院とは学問所のような場所で、東寺に伝わる数多くの文書類を整理し、まとめる役目を担ってきました。長年にわたり、多くの学僧を輩出した場所としても知られています。通常は非公開で、不定期に特別公開が行われる寺院です。

この記事では、観智院の見どころや魅力をご紹介しましょう。

01. 東寺を支えた
寺院の歴史

観智院は、学僧だった杲宝(こうほう)によって1359年に創建されました。杲宝は寺院を創建後、現在では国宝に指定されている東寺の寺史、東宝記をまとめます。この他、弟子の賢宝と共に密教の聖教類を1万5千点以上収集しました。これらの聖教類は、特別公開の時に展示されることがあります。

1605年、北政所、ねねの支援をうけて第10世亮盛(りょうせい)が客殿を再建しました。この客殿は、現在国宝に指定されています。今日に至るまで観智院は特に荒廃もせず、東寺のみならず真言宗全体の勧学院としてたくさんの学僧を送りだしてきました。

02. 文化財豊富な
観智院の見どころ

観智院は経典や東寺に関する文書だけでなく、いろいろな文化財も所有しています。ここでは、観智院の魅力や見どころをご紹介しましょう。

国宝指定 客殿

1605年に再建された客殿は、中世の住宅様式と近世の書院造が混じり合った建物です。客殿内部は5つの部屋があり、上段の間と呼ばれる部屋の床の間に描かれた鷲の図と襖絵の竹林の図は、宮本武蔵の筆といわれています。客殿の南側からは五大の庭と呼ばれる枯山水庭園を臨むことができ、特別公開の時は見学者がとぎれることはありません。

空海の帰国を表わした五大の庭

五大の庭は、弘法大師空海が唐から帰国する際の様子を描いた庭です。空海が船に乗っていると海が荒れて危うく難破しそうになります。空海が独鈷杵(とっこしょ)という密教の法具を海に投げ入れると、海はたちまち穏やかになりました。五大の庭の石や白砂は、その時の様子を表現しています。

庭の東側にある築山に立つ5つの石は五大虚空蔵菩薩像を表わし、石に刻まれている梵字はそれぞれ5つの仏様を象徴するものです。

五大虚空菩薩を祀る本堂

客殿の左側には、本尊の五大虚空菩薩像が安置された本堂があります。五大虚空菩薩は智慧の仏様で、創建者杲宝の弟子である賢宝が山科の安祥寺(あんしょうじ)から移してきました。菩薩像はそれぞれ蓮華座に座り、獅子・像・クジャク・馬・迦楼羅(かるら)に騎乗しています。動物に騎乗した5体の仏像が並んでいる様子は圧巻です。

本堂には菩薩像の他に憤怒の形相で全身を赤く塗られた愛染明王が祀られています。

襖絵が多い茶室 楓泉観

本堂の北側に位置する茶室、楓泉観は襖絵がたくさん描かれていることで知られています。中でも狩野氏信筆の楼閣山水図や中林竹洞筆の秋草図は一見の価値ありです。

茶室からはアジサイやサツキ・カエデなどが植えられた庭を臨むことができます。植物と石灯籠・ししおどしの組み合わせは一幅の絵のような美しさです。

シダレウメを観賞する

観智院の山門をくぐってすぐの場所には、見事なシダレウメがあります。シダレサクラはいろいろな場所に植えられていますが、シダレウメというのは珍しく、毎年2月中旬頃に見ごろを迎える花は見事です。

03. 観智院
アクセス情報

住所:京都府京都市南区八条大宮西入ル九条町403
電話番号:075-691-1131
拝観料:大人500円・子ども300円
交通案内:近鉄東寺駅より徒歩5分
公式サイトhttp://www.toji.or.jp/kanchiin.shtm

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