山中湖文学の森内にある徳富蘇峰館は、思想家・ジャーナリスト・歴史家であった徳富蘇峰に関する資料を収蔵・展示している資料館です。徳富蘇峰は山中湖の自然をこよなく愛し、1932年(昭和7年)から1945年(昭和26年)まで毎年夏に山中湖畔の別荘に滞在していました。そこで執筆されたのが、彼の代表作の一つ『近世日本国民史』です。資料館では、蘇峰と山中湖の関わりについての展示も行っています。
今回は、徳富蘇峰館(山中湖文学の森)の魅力や見どころをご紹介しましょう。
蘇峰の資料を
見学する
徳富蘇峰館では展示室に蘇峰と山中湖・蘇峰の生涯・蘇峰四人の師・蘇峰の多彩な交友の4つのコーナーを設け、直筆原稿・著書・研究所・書簡などを展示しています。蘇峰は『将来之日本』や『近世日本国民』など優れた著作をいくつも残していますが、同年代に活躍した作家や文筆家に比べると知名度は高くありません。展示されている資料を閲覧すれば、蘇峰の生涯や業績を詳しく知ることができます。
展示コーナーの一角では蘇峰が夏の間過ごした別荘の書斎を再現していますから、蘇峰が執筆をしているときの様子を想像してみるのもいいですね。(現在、三島由紀夫館の企画展示のため、蘇峰の多彩な交友コーナーの展示は行っていません)
蘇峰の生涯を
映像で見る
蘇峰館では、徳富蘇峰の生涯を分かりやすくまとめた15分の映像作品を上映しています。閲覧したい場合は受付での申し込みが必要です。展示資料と併せて見学すれば、蘇峰の生涯や業績がより深く理解できます。
蘇峰館のチケットは三島由紀夫館と共通のものです。2つの館を合わせて見学すると日本の文学や思想についてより理解が深まります。
徳富蘇峰館
アクセス情報
住所:山梨県南都留郡山中湖村平野506-296
電話番号: 0555-20-2633
開館時間:10~16時30分
休館日:月曜日(祝日除く)・12月29日~1月3日
入館料:大人500円 高大生 300円 小中学生100円(三島由紀夫館共通)
駐車場:あり
交通案内:富士急富士山駅から周回バスふじっ湖号乗車、山中湖文学の森下車、徒歩5分
公式サイト:http://www.mishimayukio.jp