伊豆高原ステンドグラス美術館は、伊豆高原にあるステンドグラス専門の美術館です。展示されているステンドグラスは1800年代に英国で製造されたものが中心。どれも実際に教会や貴族の邸宅で使用されていたものです。館内には窓にはめるタイプのステンドグラスだけでなく、ステンドグラスランプも展示されています。
今回は、伊豆高原ステンドグラス美術館の魅力や見どころ、アクセス方法・入館料・駐車場の有無などをご紹介しましょう。
邸宅や
教会での展示
伊豆高原ステンドグラス美術館では、マナーハウスと呼ばれる英国貴族の邸宅を模した建物と教会・礼拝堂でステンドグラスが展示されています。これは、実際にステンドグラスが使われていた時に近い状態での展示です。太陽の光の当たり方によってステンドグラスの美しさは変化していきます。何度も足を運んでお気に入りの季節や時間を見つけるのもおすすめです。教会では、ミュージアムウエディングを行うこともできます。
五感で楽しめる
展示
伊豆高原ステンドグラス美術館の教会や礼拝堂では、毎日アンティークオルゴールやパイプオルガンの演奏が行われています。週末には、ピアノやマリンバ・コントラバスなどのミニコンサートも開催。荘厳な音色を聞きながら、光り輝くステンドグラスを見ることも可能です。邸宅にはあちこちにいすやソファーが置かれ、腰を下ろしてゆったりとステンドグラスやステンドグラスランプを観賞できます。ステンドグラスランプの柔らかな光に満ちた室内にはアロマオイルもたかれ、リラックス効果も抜群です。視覚だけでなく聴覚や嗅覚なども楽しませてくれます。
美術館の
コレクション
ここでは、美術館に収蔵されているコレクションの一部をご紹介しましょう。歴史的に価値の高いものもあります。
有名作家制作のステンドグラス
伊豆高原ステンドグラス美術館で展示されているステンドグラスの中には、イギリスの国会議事堂のステンドグラスを手がけたジョン=ハードマン。挿絵画家としても有名なハリー=クラークなどの作品もあります。作品の美しさだけでなく作者の名前にも注目です。
01. 眠れる者を見守るイエス
ジョン=ハードマンの作品です。ステンドグラスはガラス製のため、常に破損の危険があります。この作品も一部が破損していましたが、約2,000ピースの破片を組み合わせて新たな作品として生まれ変わりました。
02. 神の聖心
ハリー=クラークの作品です。まるで一幅の絵画のような繊細な作品は、彼が描く挿絵とよく似ています。人物は描かれていませんがイエスがハート、マリアが剣の姿で表わされている宗教的な作品です。
03. 四大天使
イギリスで多くの教会のステンドグラスを手がけたチャールズ=ケンプの作品です。4人の大天使たちが描かれたステンドグラスは荘厳な美しさが感じられます。背景の繊細さも必見です。
幻想的なステンドグラスランプ
伊豆高原ステンドグラス美術館には、リチャード=リー作のステンドグラスランプが多数展示されています。彼はアメリカのでスタジオでティファニーランプについて学んだ後、ドイツで自分の工房を立ち上げてオリジナルのステンドグラスを使ったランプを作り続けました。光を強く意識した配色のステンドグラスランプは、幻想的な美しさでいつまでも眺めていくなります。
伊豆高原ステンドグラス美術館
アクセス情報
住所:静岡県伊東市川奈1439-1
電話番号: 0557-44-4333
開館時間:10~17時
休館日:第1・第3水曜日 (祝日・年末年始・お盆を除く)
入館料:大人1,100円 中学生 700円 子ども 400円
駐車場:あり
交通案内:伊東駅よりバスに乗車、高塚で下車徒歩すぐ
公式サイト:http://stainedglass-museum.com/izu/