日本三大古湯の一つにも数えられている熱海の伊豆山温泉走り湯は、1,300年前に発見された源泉です。珍しい横穴式の源泉で、山中から湧き出した源泉が海岸まで飛ぶように流れ落ちる様から走り湯と名付けられました。
明治までは、伊豆山神社の神湯として信仰を集め源泉を守る神社も造られています。現在でも、お湯の量は衰えていません。豊富にわき出す源泉を見学することができます。
今回は、走り湯の魅力や見どころをご紹介しましょう。
豊富に湧き出る
源泉を見学する
走り湯は、奥行き5mの洞窟の奥からわき出しています。洞窟内は誰でも無料で見学できますが、足元も悪く洞窟内の熱気もすごいので小さい子どもや高齢者には少々過酷な場所です。口コミサイトなどでも「中はまるでスチームサウナのようだった」という記載が多く、健康な方でも長居はできません。
洞窟の突き当りには石槽があり、その中に70度の源泉がわき出しています。一日にわき出す量はおおよそ7,000トン。自然の神秘を感じられる場所です。
足湯に浸かり
資料館を見学する
走り湯の外には、湧き出るお湯を利用した無料の足湯と資料館があります。足湯は相模湾を望みながら浸かることができますが、かなり熱めなので入るときは注意が必要です。熱すぎる場合は、そばにある水道の水で温度を調節してから利用します。体の芯から温まるお湯と評判です。
資料館は温泉田中屋の一角を利用したもので、走り湯の写真や歴史がパネル展示されています。大正時代の走り湯周辺の写真などもあり、今の風景と見比べて見るのも面白いものです。
田中屋には走り湯を利用した源泉かけ流しの浴場があって、大人1,200円・子ども600円で日帰り入浴ができます。
伊豆山温泉走り湯
アクセス情報
住所:静岡県熱海市伊豆山604-10
電話番号:0557-81-2631 (伊豆山温泉観光協会)
駐車場:なし
交通案内:JR熱海駅より伊豆山駅バス乗車、蓬初橋下車すぐ
公式サイト:http://www.ataminews.gr.jp/spot/133/