久保田一竹美術館
?評価について

河口湖 久保田一竹美術館
染色芸術と蜻蛉玉を
堪能できる美術館

久保田一竹美術館は河口湖にある美術館です。染色工芸家である久保田一竹氏の作品や氏の収集した蜻蛉玉(とんぼだま)が展示されています。久保田氏は、室町時代に途絶えてしまった着物の染色技法、「辻が花」の再現に成功した人物です。彼は再現に成功した後にさらに研究を重ね、独自の染色技法である「一竹辻が花」を完成させました。

今回は、久保田一竹美術館の魅力や見どころ、アクセス方法・入館料・駐車場の有無などをご紹介しましょう。

作品や収蔵品を
観賞する

美術館には本館と新館の2つの建物があります。本館に展示されているのは、久保田氏のライフワークだったアート連作作品「光響(こうきょう)」を始めとして、一竹辻が花の技法を使った作品です。一竹辻が花は着物の染色技法なので、作品は着物に染められています。華やかな色に染められた着物がずらりと展示されている様子は圧巻の美しさです。久保田氏のもう一つのライフワークだった富士山をテーマにした連作「富士山」は、気象条件によって変わる富士山の姿を多彩な色で表現しています。

新館に展示されているのは、久保田氏が長い時間をかけて集め続けた蜻蛉玉です。世界各国で作られた様々な素材や形の蜻蛉玉がたくさん展示されています。併設されたミュージアムショップでは蜻蛉玉のアクセサリーも購入できますので、お土産におすすめです。

建物や庭を
観賞する

本館と新館(久保田一竹美術館)

本館(左奥)と新館(右)

美術館は展示されている作品だけでなく、建物や庭も一見の価値があります。本館は樹齢千年を超すヒバの木を16本大黒柱として使い、伝統的な職人の技と現代的なログハウス工法を融合して造られたピラミッド型の建物です。吹き抜け状の内部からは、複雑な構造の木組みがすべて見えます。

新館は、外壁に砕いたサンゴとわらを混ぜて発酵させた沖縄漆喰(しっくい)を使った斬新なデザインの建物です。屋根の上には緑がおい茂っていて、自然と調和した独特な美しさが感じられます。

庭園(久保田一竹美術館)

庭園

美術館の庭は京都の造園家・北山安夫氏によって造られたものです。庭にはたくさんの草花や樹木が植えられ、琉球石灰岩や富士の溶岩など珍しい物も置かれています。2001年には正面庭に大滝が完成しました。本館北側には散策路が整備されていて、四季折々の美しさを見せる庭を自由に散策できます。晴れていれば富士山が望めるので、写真撮影をするのもいいですね。

久保田一竹美術館
アクセス情報

住所:山梨県南都留郡富士河口湖町河口2255
電話番号:0555-76-8811
開館時間:9時30分~17時30分(12月~3月・10~16時30分)
休館日:火曜日(祭日は除く)・12月26~28日・臨時休館あり
入館料:大人1,300円 高大生900円 小中学生400円
駐車場:あり
交通案内:JR河口湖駅からレトロ周遊バス乗車、久保田一竹美術館前下車すぐ
公式サイトhttp://www.itchiku-museum.com/museum/

久保田一竹美術館

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