三島梅花藻の里(三島観光)
?評価について

三島梅花藻の里
きれいな水の中だけで育つ
可憐な花が咲く遊水池

三島市にある三島梅花藻の里(みつしまばいかものさと)は、ミシマバイカモという水生植物を観察できる貴重なスポットです。ミシマバイカモは楽寿園の小浜池で発見された植物で、1年を通して梅の花に似た小さい可憐な花を咲かせます。きれいな水の中でしか育たないため、水質のバロメーターと言われてる植物です。

この記事では、三島梅花藻の里の魅力や見どころをご紹介します。

珍しい水中植物を
観察できる場所

三島梅花藻の里は、三島市民が佐野美術館所有の湧水池を借りてミシマバイカモを生育している遊水地です。三島市は富士山から流れ出る地下水がいたるところから湧き出しており、きれいな清水が街中を流れています。

ミシマバイカモ(三島梅花藻の里)

ミシマバイカモ

ミシマバイカモは昭和初期、楽寿園の中にある富士山から流れ出た地下水が湧き出て作った小浜池で発見されました。キンポウゲ科の多年草で、梅に似た小さな花を咲かせるのでこの名が付いています。かつては三島市を流れる川のいたるところで見ることができたミシマバイカモは、昭和30年代から川の水質悪化と水量減少の為、その数が激減してしまいました。

ミシマバイカモ(三島梅花藻の里)

ミシマバイカモ

そこで、三島市の市民がミシマバイカモを復活させようと1996年に整備したのが、三島梅花藻の里です。ミシマバイカモは日当たりのよい場所でないとうまく育たないため、湧水池は1年を通してボランティアによってきれいに整備されています。

湧水池にはミシマバイカモを間近で見られる遊歩道や小さな水車などが設置されており、散策をしながらミシマバイカモの観察が可能です。花は間近でないとよく見えないくらい小さいものですが、ここならば可憐な花をじっくりと眺められます。

自然の中で育つ
三島梅花藻も観察

ミシマバイカモ(三島梅花藻の里)

自然の中で育つミシマバイカモ

三島梅花藻の里を奥の方へ進んでいくと、里で増やしたミシマバイカモを移植した源兵衛川を見ることができます。源兵衛川はミシマバイカモが発見された小浜池を源流とする川です。一時期は汚れていましたが、1990年代から水質の浄化作業が進み、現在は藻が生育できるほどに水質が改善しました。

三島梅花藻の里付近の源兵衛川は、川の中に石が並べられて川中遊歩道になっており、ミシマバイカモが間近で観察できます。川面を埋め尽くすようなミシマバイカモの群生地も必見です。

源兵衛川には、ミシマバイカモ以外にもたくさんの植物や生物が住んでいます。川沿いを散策しながら観察するのも楽しいものです。

三島梅花藻の里
アクセス情報

住所:静岡県三島市南本町7
駐車場:近隣のパーキングを利用
交通案内:伊豆箱根鉄道三島田町駅下車 徒歩3分

三島梅花藻の里

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