誓願寺

京都 誓願寺
和泉式部や清少納言に縁ある
落語発祥の寺院

四条河原町にほど近い新京極に位置する誓願寺は、浄土宗西山深草派の総本山です。元々は奈良県に建立されていましたが、移転をくり返して現在の場所に落ち着きました。和泉式部や清少納言といった歴史に名を残した女性が信仰したため、女人往生の寺院としても広く知られています。また、落語発祥の寺院としても有名です。

この記事では、誓願寺の魅力や見どころ・歴史・アクセス方法などをご紹介しましょう。

01. 移転をくり返した
誓願寺の歴史

誓願寺は、667年に天智天皇(てんちてんのう)の命令によって奈良県に建立されました。平安時代には、清少納言や和泉式部といった宮中に仕えた女性が寺院の側に庵を建てて、仏道の修行に励んだと伝えられています。

鎌倉時代になると、誓願寺は京都の一条小川(いちじょうおがわ)という場所に移転しました。その後、1591年に豊臣秀吉の命令によって現在の場所へ再度移転します。この移転には、豊臣秀吉の側室である京極竜子が尽力し、そのおかげもあって寺院は立派な伽藍を建立することができました。

江戸時代には、広大な敷地を持つ大寺院となります。江戸時代初期に寺院の住職を務めた安楽庵策伝(あんらくあんさくでん)は、説法に笑い話を取り入れて人気を集めました。策伝の説法集を書き記した『醒睡笑(せいすいしょう)』という書物は、後に時代落語の教本となります。そのため、策伝は落語の祖として落語家たちの信仰を集めるようになりました。

明治時代、誓願寺は敷地の半分以上を没収されてしまいましたが、荒れ果てたりすることはなく、人々の信仰を集め続けます。現在は、芸事上達のご利益がある寺院として知られ、参拝者が絶えません。

02. こぢんまりした
誓願寺の魅力

現在の誓願寺には大寺院だったころの面影はありません。しかし、境内には複数の見どころがあります。この項では、寺院の魅力や見どころをご紹介しましょう。

芸事上達を願う扇塚

誓願寺は、室町時代に『誓願寺』という謡曲に謡われるようになります。この曲の中で、誓願寺に帰依した和泉式部が歌舞音曲の菩薩となって現れることから、寺院は芸事上達のご利益があるといわれるようになりました。境内には、舞踏に使われる扇を奉納する扇塚があり、芸事の上達を願う人々が扇に願い事をかいて奉納します。芸事上達のお守りも販売されているので、お土産にもおすすめです。

巨大な本尊

誓願寺の本尊は、阿弥陀如来像です。元々は石清水八幡宮という神社に安置されていた仏像ですが、明治時代に発布された神仏分離の影響で誓願寺に移されてきました。像高4.85mもある大きな仏像で、その姿は本堂の外からもはっきりと臨むことができます。

迷子のみちしるべ

迷子のみちしるべは、行方不明になった子どもや落とし物を探すための石柱です。奇縁氷人石(きえんひょうじんせき)とも呼ばれており、迷子や落とし物を探す人と迷子を保護したり物を拾ったりした人がこの石柱に張り紙を貼り、情報交換をしました。

誓願寺が建っている場所は、江戸時代から京都屈指の繁華街でした。この石柱は、寺院の境内に多くの人々が集まっていた証でもあります。

03. 誓願寺
アクセス情報

住所:京都府京都市中京区新京極桜之町453-398
電話番号:075-221-0958
拝観時間:9~17時30分
駐車場:なし
交通案内:鶏飯三条駅から徒歩10分ほど
公式サイトhttp://www.fukakusa.or.jp

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