山宮浅間神社
?評価について

富士宮 山宮浅間神社
富士山をご神体として祀る
唯一の神社

静岡県富士宮市にある山宮浅間神社(やまみやせんげんじんじゃ)は、富士山と共に文化遺産に登録されている神社です。全国に約1,300社ある浅間神社の中で、最も歴史が古い神社として知られています。一般的な神社と異り、境内に本殿がありません。代わりにご神体である富士山を拝む遥拝所があり、祭祀場としての姿を今に伝えています。

この記事では、山宮浅間神社の魅力や見どころをご紹介しましょう。

01. 山宮浅間神社の
ご利益

山宮浅間神社の祀神は、木花之佐久夜毘売命(このはなさくやひめのみこと)という女性の神様です。この項では、女性の神様を祀る神社のご利益をご紹介しましょう。

  • 安産
  • 子宝祈願
  • 家庭円満
  • 火災予防

02. 山宮浅間神社の
太古から続く歴史

参道(山宮浅間神社)

灯篭が並ぶ参道

山宮浅間神社の歴史は古く、富士山本宮浅間大社の前身にあたる神社です。江戸時代に書かれた書物には、日本武尊(やまとたける)の祖父にあたる垂仁天皇(すいにんてんのう)が在位している時代に建立されたという記録があります。

806年、平城天皇の命を受けた坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が山宮浅間神社の神様を移し、壮麗な社殿を持つ富士山本宮浅間大社を建立しました。しかし、神様が移された後も山宮浅間神社は壊されることなく、敷地もそのまま残されたといいます。

大木(山宮浅間神社)

大木に覆われている境内

江戸時代から明治時代までは浅間大社の摂社や末社として扱われていました。現在は事実上独立した神社となっています。

2008年(平成20年)、神社境内の発掘調査が行われ、石塁下より12世紀から15世紀のものと推測される土師器群(はじきぐん)が出土しました。これは、祭祀に使われたものだという説が有力です。2013年(平成25年)には、富士山と共に世界遺産に登録されました。

03. 山宮浅間神社
その魅力

山宮浅間神社は神社という形が確立される以前の祭祀場としての形を色濃く残している神社です。この項では、神社の魅力についてご紹介しましょう。

大木が生い茂る神秘的な空間

参道(山宮浅間神社)

大木が生い茂る神秘的な境内

山宮浅間神社の境内には、天を突くような大木がたくさんあります。これは、神社の境内が長い間神域として大切に守られてきた証拠です。境内が賑やかな神社と異なり、山宮浅間神社の境内は厳かな雰囲気に包まれています。

富士山信仰の歴史を肌で感じられる

遥拝所(山宮浅間神社)

参道から遥拝所を見上げる

山宮浅間神社には本殿がありません。一説では、何度か建てられたものの、その度に大風で壊れてしまったとのことです。本殿の代わりに富士山を拝む遥拝所(ようはいじょ)があり、富士山信仰の長い歴史を肌で感じることができます。記録によると、日本武尊もこの場所を訪れていたということです。

歴史ミステリーが豊富

籠屋(山宮浅間神社)

籠屋

山宮浅間神社には、一見すると本殿のように見える籠屋(かごや)という建物があります。現在の建物は昭和になって再建されたもので、再建以前の籠屋がどんな目的で使われていたのかははっきりしていません。

鉾立石(山宮浅間神社)

参道の手前にある鉾立石

籠屋の近くに鎮座する石は鉾立石と呼ばれるもので、神の宿った鉾が山宮浅間神社と浅間大社を往復する神事、山宮御神幸で使われていたものです。

かつては鉾が通る道筋に沿って鉾立石が並んでいましたが、明治になって神事が廃止されると石も取り除かれてしまいました。そのため、今では、どのようなルートで鉾が移動したのかは分からなくなっています。

歴史のミステリーに包まれたこれらの遺物を見学しながら、神社の過去に思いを馳せるのもいいですね。

04. 山宮浅間神社
の見どころ

山宮浅間神社の境内は決して広くはありませんが、複数の見どころがあります。この項では、その中の代表的なものをご紹介しましょう。

本殿のような籠屋(社務所)

籠屋(山宮浅間神社)

籠屋

鳥居をくぐり、石灯籠が並ぶ参道を抜けた先にある建物が籠屋(かごや)で、現在は社務所として使われています。

現在の籠屋は1933年(昭和8年)に再建されたものです。再建以前は祭儀を執り行う際に大宮司以下の神職や社僧が過ごす建物だったと考えられていますが、正確なことは分かっていません。

参道の真ん中にある鉾立石

鉾立石(山宮浅間神社)

参道の奥にある鉾立石

鉾立石は神様の依り代として使われた鉾を休めるための石です。火山弾が使われており、籠屋をくぐってすぐの所と石段の手前の二か所に置かれています。かつては浅間大社から山宮浅間神社まで、鉾が通る道筋に沿って鉾立て石が並んでいました。この神事は明治時代に廃止されており、神事の由来などは今でも不明のままです。

土師器類が出土した石塁

石塁(山宮浅間神社)

石塁(現在は中には入れない)

遥拝所の約45m四方は、石塁によって他の場所と区切られています。青沢溶岩流の溶岩塊上(ようがんかいじょう)に溶岩礫(ようがんれき)を積んで造られたもので、この中からたくさんの土師器(はじき)が出土しました。土師器が12世紀から15世紀のものと推察されるので、石塁の建造もその頃のものではないかといわれています。

溶岩で造られた遥拝所

遥拝所(山宮浅間神社)

遥拝所

遥拝所(ようはいじょ)は、一般の神社でいう本殿にあたる場所です。南北約15m・東西約8mの長方形をしており、溶岩を用いた石列が敷かれています。遥拝所の周囲を巡る石塁も溶岩製です。遥拝所は、青沢溶岩流(あおさわようがんりゅう)と呼ばれる溶岩流の先端に位置し、遥拝所内部に敷かれた石列の主軸は富士山の方を向いています。

遥拝所(山宮浅間神社)

晴天の時は中央に富士山が望める遥拝所

太古の人々がいかに富士山の噴火を恐れ、崇めることで噴火を鎮めようとしたのかよく分かる遺跡です。現在は、文化財保護のために遥拝所内部に入ることはできません。晴れていれば、遥拝所付近からは美しい富士山が望めます。

05. 山宮浅間神社
アクセス情報

住所:静岡県富士宮市山宮740
電話番号:0544-58-5190(土日祝のみ)
拝観料:境内自由
駐車場:付近のコインパーキングを利用
交通案内:JR身延線富士宮駅駅より粟倉万野線に乗車、万野団地入口下車、徒歩30分
公式サイトhttp://www.city.fujinomiya.shizuoka.jp/fujisan/llti2b0000001lot.html

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